袋小路の農業の先行きを、企業の力で打開できないと思っているわけではない。だが今回も、企業の農業参入に安易に期待することの難しさを考える回になる。まずは、今回取り上げる企業が農業参入に際して発表したニュースリリースの一節を紹介したい。 「日本の農業には、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増大といった問題が山積している。これを解決するため、企業が農業に参入することが期待されている」 今回の取材は匿名が条件だったため、文言を若干いじってはいるが、大意は変えていない。というより、あまりに一般的な内容のため、どの企業が書いても同じになるといったほうがいいだろう。で、その内容だが、2つの前提がある。1つは、日本の農業はいろんな意味で危機的状況にある。田畑の荒廃は刻一刻と進んでおり、その根幹には後継者不足がある。この認識は間違ってはいない。 もう1つが、企業的でないなにものかが農業の中心にいすわってきたた
ABOUT THE ARTICLE 元国税調査官の大村大次郎氏が日本の歴史を「お金」から読み解いた1冊『お金の流れで読む日本の歴史』から、現代世界と比べても印象深いくだりを紹介。なぜ日本国民は国際社会から孤立してまで「満州事変」を支持したのか? 戦前の日本は、現代以上の格差社会だった。 それが、「戦争を歓迎する」という日本国民の考えの土壌になったのである。 日本は明治維新後、急激に工業化をすすめたが、国全体を見れば、「貧しい農村社会」だった。もともと江戸時代の人口の9割近くが農業をしていたくらいなので、おいそれと改善できるものではない。 昭和5年の調査では、第1次産業47%、第2次産業20%、第3次産業30%で、就業人口2900万人のうち1370万人が農業に従事していた。そのうち半分近くの600万人は女性だ。男性も女性でも、もっとも多い職業は「農業」だったのだ。 昭和20年の時点でも農業人
まあ、言いたいことは分からないでもないんだけどさあ…。 「正義派の農政論」 TPPで1俵2200円の米がやってくる http://www.jacom.or.jp/column/nouseiron/nouseiron130930-22295.php そりゃあ農家からすれば、凄い安い価格のお米がやってくるわけですから、商売上がったりだ、と言いたい気持ちは理解できます。 でもねえ、それは保護されてきた業界だからですよ。それ以外の世界では、海外との産業競争や価格と品質のつばぜり合いをやって生きてきている。海外との競争に負けて潰れる製造業あり、生き残りをかけて海外へ生産拠点を移転する化学会社あり、それが経済ってもんだと思っております。 翻って、8倍の価格差の維持を前提に、日本の農業の採算を取るという方向の議論はさすがにもうやめたほうがいいんじゃないでしょうかね。2,000円の米が入ってくるという予測
(前編)はこちら→http://d.hatena.ne.jp/doramao/20130618/1371549428 ※注意※ 前編記事中にある腐らん病対策の高分子吸収体ですが、効果が無いと考えられているとコメント欄でご指摘頂きました。この件についてHさんは効果が無いのであれば止めようと思う。早いうちに効果が無いことが分かったのはラッキーです。ちなみに周辺の農家は自分のところの他の園地ではどろ巻き法をやっています、とお話し頂きました。 前編では「実は無農薬には魅力がある」と語ってくださったHさん。では、どうして無農薬に挑戦しないのでしょうか。 ■無農薬には魅力がある? ど:魅力があるのに挑戦しないというのはやっぱりリスクがあるんですよね。 Hさん:ええ、無農薬無肥料の定義はおいといて、木村さんが推奨されている農薬散布なしに大きなリンゴを実らせた事自体はすばらしいと思いますよ。だけど、木村さ
日本全国の「毒」農薬(←この言葉を使って罵られた経験あり)を使用して農産物を栽培している皆様、映画「奇跡のリンゴ」上映が始まりました。 この映画のヒットの具合によっては、消費者の方と会った時に、農薬を使用していることをなじられる場合があります。 消費者の方は、ほとんど現場のことを知りませんから、無農薬でできるはずなのに危険な農薬を使用するのは、何故ですか。環境にも人体にも悪影響を与えるのに使い続けるのはおかしい、と単刀直入に聞いてきます。さて、ここでうろたえているようでは、プロ農家として失格ですね。 今回は、「奇跡のリンゴ」について聞かれた場合の対処方法について、考えたいと思います。 へりくだる 開き直る 攻撃する 説明する という4つのパターンを考えてみましたので、それぞれについてみてみる事にしましょう。 へりくだる 相手の方が、到底何も受け入れてくれそうもない場合がありますが、この場合
新たに国内で最大規模の太陽光発電プロジェクトがスタートする。JAグループと三菱商事が組み、全国の農業施設400か所以上に太陽光パネルを設置して200MWの発電を可能にする。2014年度末までに実現する計画で、同じく200MW規模の太陽光発電事業を進めるソフトバンクに先行する見通しだ。 国内の太陽光発電事業としては最もスピーディに規模の拡大を目指すプロジェクトが始まろうとしている。全国の農業協同組合を傘下にもつJA(全国農業協同組合連合会)が農村の活性化を目指して進めるもので、大型の畜舎や選果場、物流関連施設など400~600か所を対象に、主に屋根の上に太陽光パネルを設置する(図1)。2年後の2014年度末までに合計で200MW(メガワット)の発電規模に拡大させる計画である。 プロジェクトを推進するにあたって、JAは三菱商事と合弁で「JAMCソーラーエナジー合同会社」(仮称)を設立し、約2年
地 址:云南怒江傈兰坪白族普米族自治县兰芷苑924号 电 话:015-61241361 网址:www.kameari-net.com 邮 箱:074560728@924.com
今日の朝日新聞(大阪本社)朝刊に「原子力と日本人」と題して中曽根康弘へのインタビューが掲載されている。「取材を終えて」には「だからといって過去の政策決定者たちが原発事故の責任を逃れてはなるまい」と書いているものの、紙面化されたものを読む限りではおよそ責任追及に迫力がない。むしろ「そこは先見性だ。エネルギーと科学技術がないと、日本は農業しかない四等国家になる。そう人にも言い、自分でも危機感をもっていた」と自慢話をさせる始末。 なお、「エネルギーと科学技術」が豊かな生活をもたらしたことは確かだが、「農業しかない」ことを指して「四等国家」と表現するあたりに、原発推進者たちのマッチョなメンタリティがよく現れていると言えるだろう。
農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日本酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 選挙前、民主党としてはFTA締結しても重要品目は対象から外すと言い、しかし小沢一郎はんなもん知るかとばかり「農産物も自由貿易対象とする。戸別保証前提だからだいじょぶ」と豪語しました。ところで西松問題はどうなった。 私の理解では、FTAがどうたらこうたらと言っても結局簡単に言うと、アメリカからもっとたくさんの穀物を買うことです。で、日本の農産物の価格が下落した分を補償する、だから大丈夫という理屈ですが、石破農相は「そんなの、誰が、どうやってやるのかサッパリわからない」と言っていました。民主党のマニフェストを見てみると、 http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/txt/manifesto2009.
農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日本酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 近年の政治運営がぐだぐだぐだぐだとしてきた要因を一言で表すと、問題の優先順位を決定しなかった点が挙げられるのではないでしょうか。 別に農政に限らず医療でも教育でもなんでもそうですが、立場によって求める優先順位は違います。大きく分ければ消費者の立場と生産者の立場ですが、それらを踏まえてうまくバランスを取ってビジョンを作っていくのが政治家の仕事だったはずなのに、メーカーから押され、消費者からは反発され、マスコミに批判され、関係ないはずの財界からごり押しを食らいともうぶれぶれぶれ状態です。 難しいのは、優先順位をつけると最優先にならなかった事柄は必ず後回しになることです。すっげえ当たり前ですが。 つまり後回しにされた立場の人たちの反発が怖いがた
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