みなさんこんにちは。この連載では女子教育の重要性と、現在日本の女子教育が直面している課題とその解決策について話をしています。前回・前々回と、日本の大学・大学院における女性の就学率は先進国で最低水準であり、このことが日本におけるジェンダー平等実現の大きな足かせとなっていることを紹介しました。 今回は、そこからもう一歩踏み込んで、大学時代に学んだ内容がどれぐらい所得に影響を与えるのかについて考えていきます。先に結論を述べると、日本の女性は、先進国の中でも最低水準の高等教育就学率であるだけでなく、学習内容も収入に結び付きづらいものに偏っているのが現状です。 大学の卒業学部と賃金の関係について、残念ながら日本にはそれほど信頼に足るデータがないので、ここではアメリカのジョージワシントン大学が実施している調査のデータを紹介したいと思います(なお第二回記事で、教育の収益率について紹介しているのでこちらも