歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(享年57)の本葬が27日、東京・築地本願寺で営まれ、松竹の代表取締役社長・迫本淳一氏が最初に弔辞を読み上げた。 ■迫本淳一氏弔辞 中村勘三郎さんのご霊前に謹んでお別れの言葉を申し上げます。 中村屋さん。あなたにこのような形でお別れすることになるとは、いまこうしてお別れの場に臨んでおりましてもいまだに信じることができません。言いようのない悔しさ、ただ、ただ、無念であります。 一昨年の秋ごろから体の不調を訴えて、しばらく休んでいらっしゃったあなたは、大好きな松本で舞台復帰されました。何か以前より格調が増したように思いました。その後も、本調子でないといいながらも、6ヶ月に及ぶ平成中村座やご子息の中村勘九郎襲名披露興行の舞台に立たれたことを私たちの誰もが中村屋さんご一家の新たな門出と祝福しておりました。 そのあなたが57歳という若さで、われわれの手の届かないところへ行っ