父親になってから、特に娘が3歳くらいになって言語コミュニケーションをとれるようになると、自分が小さな頃に母親に読んでもらった絵本を読んであげたくて手に入れては子供達に読み聞かせ、小さなころを思い出す母と子の追体験をしていた。 ぐりとぐらシリーズとか、ばばばあちゃんのいそがしいよるとか、おしいれのぼうけんとか、3じのおちゃにきてくださいとか、三びきのヤギのがらがらどんとか、おおきなかぶとか、有名なものばかり、とにかく思い出したものは片っ端からアマゾンで取り寄せては娘たちに紹介した。 ただ、一冊だけどうしても思い出せない絵本があった。 この絵本は、正確には母親が枕元で夜読んでくれたものではなく、保育園でお昼寝の前にみんなの前で先生が読んでくれた本だった。 物語の細かい部分は忘れてしまっていたのだけど、とにかく深い森の中を何人かのちいさな子供たちが冒険をする物語だった。このファンタジーの虜になっ