放送制度検討会及び公共放送WGの構成員を務める落合孝文、瀧俊雄、山本龍彦、宍戸常寿、曽我部真裕の各氏による座談会を行いました。
放送制度検討会及び公共放送WGの構成員を務める落合孝文、瀧俊雄、山本龍彦、宍戸常寿、曽我部真裕の各氏による座談会を行いました。
日本の政治動向を観察するにはどこを中心に見ればよいのか、と問われれば私は国会ではないことはもちろん官僚組織ですらなく、少し迷いつつも「テレビ」と答える。誤解を恐れずに言えば、この10数年を振り返ると、テレビの政治報道番組や討論番組などで主流となってきた主張の通りに、全体として政治が動いてきた印象がある。 テレビは既に古いメディアであるかのように言われることが多く、確かに産業としては縮小・衰退局面に入りつつあるのかもしれないが、現実政治においては決してそうではない。若い世代の「テレビ離れ」が指摘される一方で、人口層が多く政治的にもヴォーカル・マジョリティである年金生活者層においては、むしろ「テレビ漬け」とも言える現象が進んでいる*1。「テレビばっかり見てないで・・・」という、かつての親の子どもに対する小言は、今や高齢者層にこそ当てはまる言葉になっている。 1990年代初めくらいまでは、テレビ
前川せんぱいのポスト「“テレビCMは死んだか?”―カンヌ国際広告祭が国際クリエイティビティー・フェスタに変わった意味」、そして稲井さんの「どっこいテレビは生きている。でもテレビの敵ってなんだろう」のあやをとってみる。 「テレビは死んだ」というフレーズは、昨年の週刊ポスト(2011年11月11日号)の特集タイトルで登場した。2年半前にも『2011年 新聞・テレビ消滅』という新書(佐々木俊尚著)が出版され話題になり、日経ビジネスが「テレビ 明日なき戦い」、週刊ダイヤモンドは「新聞・テレビ 勝者なき消耗戦」という特集を組んでいる。タイトルだけ見ているとテレビは既に絶滅していてもおかしくない。で、テレビは本当に死んだのか・・・ まずテレビを広告媒体として見ると、インターネット広告に市場を奪われつつある現実はあるが、それよりソーシャルメディアによって消費者の購買行動が変わってしまった(今も変わりつつ
2011年09月05日12:00 カテゴリネット放送 東海テレビ検証番組に見るテレビ業界の体質 このエントリーには、不十分な情報に基づく予断が多く含まれています。業界の内情を知る一つの参考にはなるかもしれませんが、より事実に近い問題点の指摘に関しては、次のエントリーをご覧ください。 東海テレビが8月30日に検証番組「検証 ぴーかんテレビ不適切放送 〜なぜ私たちは間違いを犯したのか〜」を放送した。動画も同社サイトにしばらくの間公開するそうである。CMなしの1時間番組なので結構長いのだが、検証部分は9分半ぐらいから始まる。 以前謝罪番組が放送されたときにその原因を予想したのだが、だいたい想像通りのことが起こっていたようである。 この検証番組は、一つの謝罪コンテンツとして、非常に良くできている。おそらく関西テレビなど過去の検証番組をかなり研究して作られたのだろう。逆にここまでの用意周到さを、気味
毎週土曜日午後1時からTBSラジオで絶賛放送中の「久米宏のラジオなんですけど」の人気コーナー「今週のスポットライト!」のコーナーに、わかりやすいニュース解説で、去年大ブレイクした池上彰さんが登場して、「ニュースステーション」でニュース番組の歴史を変えた久米宏さんと対談しておりまして、大変興味深い内容だったので、全編書き起こしてみました。 追記:コーナー後の雑談部分を書き起こしたエントリをアップしました。本エントリの後でお楽しみください。 http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20110320#p1 池上彰と久米宏、初対面 久米宏:池上さんです。こんにちは。 池上彰:あ、こんにちは。はじめまして。 久米:あ、はじめましてなんですよねー。ほんとに初めてお目にかかって。 池上:ええ。 久米:今日は黒のタートルに紺のスーツで、テレビで見るよりはるかにシックな格好で。 池上:い
さて、昨年12月に放送されたBBC「QI」で、日本の二重被爆者をとりあげてクイズにしたやりとりから、彼らの会話を聞き取り・訳出してみました。できれば映像と合わせて見てみて下さい(24日追記 ←で貼ったリンク、今日になって映像が削除。BBCサイトでは見られますが、これもいつまでかは不明)。 まずそもそもの話ですが、この番組は司会者のスティーブン・フライが、「こういう人がいるんですが、こういうことがあるんですが、何だと思いますか? どう思います?」とお題を振って、回答者たちがみんなで考えて答えをあてて、そして感想を言い合うというものです。そして出演者はみんなコメディアンです。繰り返しますが、これはコメディ番組なんです。 司会のStephen Fryのほか、回答者にAlan Davies(髪の毛くるくる)、Bill Bailey(髪の毛落ち武者状態)、Rob Brydon(アゴが長い)、Rich
激震マスメディアは終了しました @nhk_media 3月22日(月)22:00~23:28 NHK総合にて、放送記念日特集「激震 マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」という番組を放送します。生討論番組です。ぜひ多くの人に見ていただきたいので、これからつぶやいていきます!3月だけの期間限定です。よろしくお願いします。 2010-03-08 10:53:27 激震マスメディアは終了しました @nhk_media 放送記念日(ほうそうきねんび)とは、NHKが1943年に制定した記念日。3月22日。 NHK東京放送センターの前身である東京中央放送局(JOAK)が、1925年3月22日に東京都港区芝浦の仮送信所でラジオの仮放送を開始したことを記念して制定された。(Wiki) 2010-03-08 12:23:25
M1・F1総研は『若者におけるテレビの存在価値の考察』というレポートを発表し、若者のテレビやテレビCMの視聴実態について調査・分析を行い、M2・F2と比べると、実はM1・F1はテレビへの依存度が高いと結論づけている*1。CNET JAPANでも若者は“テレビ離れ”していない--M1・F1総研の調査で明らかに:マーケティングとして取り上げられ、反響を呼んでいる。 ところで、M1・F1総研は電通とリクルートが共同設立したプロモーション会社であるメディア・シェイカーズの一部門である。今回の分析においても、『CMを見ないM1・F1は圧倒的に少数派』『テレビCMはしっかり見ていて、テレビCMの影響度は強い』と、親会社の収益源であるテレビCMの有効性を声高に謳っている(内容のハイライト(PDFファイル 260KB)、分析レポートVol.12 ダイジェスト編(PDFファイル 2.9MB))。 テレビが見
一応ブログに書く許可を取ってはいるが、詳細は色々とボカす。 私の昔の知り合いで、いわゆる放送作家をやっている人がいる。彼に新春早々愚痴られた。 放送作家というと大仰だが、要するにテレビ番組の構成や脚本を決める人であり、実際はディレクターの仕事もやっているそうであり、更に言ってしまうと何でも屋(これは彼自身の言葉を借りている)である。ディレクターをやっているなら別に肩書きはディレクターでいいんじゃねえかと思うのだが、敢えて「放送作家」を名乗るのは、良く分からないが彼の方針であるらしい。名刺に何と書いてあるのかは知らない。 で、何と愚痴られたのかというと、基本的には上司に対する不平であるのだが、その内容が面白かった。 何でも、「最近色々とうるさいから、インタビューをなるべく編集するな」と言われたらしいのだ。 かなり以前からWebでは、例えばドキュメンタリー番組における「インタビューに対する編集
NHK教育テレビで放送されている「NHK手話ニュース」がすばらしい。 1) ゆっくりと簡潔に、淡々と客観的に事実を伝えてくれる 2) キャスターやコメンテーターが余計なことを言ったりしない 3) 文字テロップが大きく、ふりがながふってある 4) 比較的かんたんな言葉を使ってくれる 5) 変に不安を煽ったりしない 手話はまったく分からないけど、それを差し引いてもとても分かりやすくて、そうそう、ニュースってこれでいいよ!と思った。 NHK手話ニュースを見るようになって、テレビという媒体自体はニュースを伝えるのには向いているということに今更ながら気づいた。その日の出来事を短時間でかいつまんで理解できるのがいい。 いつの間にかテレビのニュースを見なくなったのは、わかりにくかったり、変に意見を言われたりするのが嫌だったりっていうのがたぶん大きな理由だったのだ。ほんと、NHK手話ニュースいいっすよ。
ちょっと今年に入ってから業界批判みたいな偉そうなエントリをあげてちょっとアクセス数が増えたことが、何か気恥ずかしいというか、自分もインサイダーのくせにという、後ろめたい気持ちがある。半人前ディレクターのくせに、匿名という覆面をかぶって何を評論家ぶっているんだと、正直、自分自身に対して嫌悪感がこみあげてきているところだ。 悪どい視聴率主義や、テレビ業界の既得権益構造を批判し続けたところでここ数年、何か良い変化があったのかといえば、虚しい思いを禁じ得ない。そもそも私たちは、良い仕事をしたクリエイターに対してその労を讃えるという行為をどれほどしてきただろうか。悪いところを叩いて、良い面を伸ばすというのは、ある意味、当然なすべき表裏一体のアプローチのはずだ。 そんなわけで実は最近、まったく別のところで、できるだけ良い番組を紹介しようという新しいアクションも始めている。これはこのブログとは全く別人格
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