目に直接画像を描き起こし、「見えづらいを見えるに変える」──。 そんな最先端のレーザ技術を開発・製品化するQDレーザが、2月5日に東証マザーズへ上場。富士通研究所をスピンオフしてからおよそ15年という歳月を経て、世界に先駆ける技術力を誇る日本のリアルテックベンチャーが、投資家たちが待つ株式市場にデビューを果たした。 半導体レーザは、従来のレーザ機器より優れた性能を持ち、電子・通信機器、自動運転分野、検査・加工機器などさまざまな領域で実用化が進められている。なかでも量子ドットを実装した半導体レーザは、消費電力、伝達効率性、高温度への耐久性などの面においてさらに優れ、「理想の半導体レーザ」と呼ばれている。 「絶対に不可能」とされてきた量子ドットの量産化を世界で初めて実現し、半導体レーザへの実装を可能にしたのがQDレーザだ。 QDレーザは、半導体レーザの諸技術のみならず、プラネタリウムのように網