ハラスメントを受けたとして元従業員らから損害賠償訴訟を起こされたミニシアター運営や映画配給を手がける「アップリンク」(東京都渋谷区)の代表、浅井隆氏(65)。浅井氏は謝罪のコメントを発表したが、根底には浅井氏の体にしみついたアングラの呪縛が浮かび上がる。 訴訟では元従業員ら5人が同社や浅井代表に計760万円の損害賠償を求めている。同社は社会問題をテーマにした映画を積極的に上映するだけに、会見した原告らは「労働者の権利にも向き合ってくれると期待していた」と語る。 会見で「浅井氏による叱責は日常的だった」と明かした原告ら。社内では「映画業界は理不尽だから、(パワハラなどに耐えることが)できないならば別の仕事で働くしかない」と半ばハラスメントを黙認する風潮すらあったと明かす。 会見を受けて、浅井氏は同社のホームページで「不適切な言動があったことを深く反省し、謝罪致します」と謝罪した。 「もともと