ニッケイ新聞 2013年10月8日 現在、日本では結婚に際して女性が男性の名字に改める例がほとんどだ。ブラジルでも、女性だけが男性の名字を追加する場合が圧倒的に多いが、サンパウロでは近年、その逆に男性が女性の名字を追加するケースが増えてきている。 「ウーマン・リブ活動」が世界中に広まり、ニューヨークなど各地で数十万人規模のデモが発生した1960年代。ブラジルでも公共の広場で女性がブラジャーを燃やすなどのデモが行われたが、女性だけが相手の名字を付け加えることに疑問を呈する声が上がってきたのは、その時代からだ。 ArpenSP(サンパウロ州自然人登録人協会)の調査によれば、昨年は結婚する男性の25%が女性の名字を採用した。 2002年に新民法で「夫婦のどちらか一方が、片方の名字を追加することができる」と定められ、同年の9%と比べると、10年でその割合は2.78倍に増加している。 ただし、その中