旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題について、音楽プロデューサーの松尾潔さん(56)は、ラジオやコラムを通じて「芸能と社会的公正を『地続き』で考えよう」と発信を続けている。音楽業界や、テレビをはじめとしたマスメディアが静かになりつつある中、なぜ黙ってはいられないのかを聞いた。(望月衣塑子)
ジャニーズ事務所前社長の故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、シンガー・ソングライター山下達郎さん(70)の所属事務所「スマイルカンパニー」と、ジャニーズ事務所の対応の不備などを指摘した音楽プロデューサー松尾潔さん(55)が、業務委託契約を解除したことが分かった。山下さんは9日のラジオ番組で、松尾さんの批判が契約解除の一因だったと認めた。 松尾さんは男性ボーカルデュオ「CHEMISTRY(ケミストリー)」や人気グループ「EXILE(エグザイル)」のほか、ジャニーズ事務所所属グループを含む多くのアーティストに作詞・作曲などで関わっている。性加害問題では今年3月、英BBC放送の番組を日刊ゲンダイの自身のコラムで紹介するなど発言を続けてきた。 ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が5月、謝罪動画を公開した際はツイッターに「まずは記者会見を。企業の不祥事は数あれど、文書と自社動画だけで謝罪を済ま
ジャニーズ事務所における性加害問題について藤島ジュリー景子社長を批判したことで、山下の所属事務所から業務委託契約を解除された音楽プロデューサーの松尾潔氏。7月18日、松尾氏は「週刊文春」の独占取材に応じ、1時間にわたって山下達郎への反論を行なった。 松尾潔氏(ツイッターより) 7月1日付のツイッターで、松尾氏は、山下達郎と竹内まりや夫妻が契約解除に賛成したことを明かすと、山下は9日放送の自身のラジオ番組『サンデー・ソングブック』(TOKYO FM)で反論。契約は事務所社長の判断によるものであり、「そもそも彼とは、もう長い間会っておりません。年にメールが数通という関係です」と述べていた。 まず松尾氏はラジオを聞いた率直な感想を口にした。 「長年お慕いしてきた達郎さんの発言は、他人行儀でとても残念です。1998年のライブに招かれて以来、一緒に飲み歩いては音楽や映画について文化的な会話に興じ、良
国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会が7月24日から訪日し、ジャニーズ性加害問題を調査する。性加害の実態が明らかになる動きが加速化する中、同月15日には俳優の服部吉次さんらが70年前の性被害について証言した。7月17日にRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演した音楽プロデューサー・松尾潔さんはこの勇気ある告発を、目を開き問題を直視するきっかけにしてほしいと訴えた。 俳優・服部吉次さんらが70年前の性被害を証言 2019年に亡くなったジャニーズ事務所創設者のジャニー喜多川氏が引き起こしたとされる性加害問題で、告発が相次いでいます。その最も新しい証言の一つが、7月15日に証言した78歳の俳優・服部吉次さんと友人の松崎基泰さんのものです。その内容というのが、70年前、服部さんが小学生の時の話で、これは衝撃的でした。 1953(昭和28)年に、ジャニー氏が作った少年野球団「東
この件については、既にご存じの方も多いと思います。 念の為、経緯を簡単に振り返ってみましょう。 2023年6月30日、スマイルカンパニーとのマネジメントの業務提携契約が中途で終了したことをTwitterで報告した[2]。 ジャニー喜多川の性加害問題に際し、松尾がメディアでジャニーズ事務所および同事務所社長の藤島ジュリー景子について触れたことが原因だとし、同じくスマイルカンパニー所属の山下達郎と妻の竹内まりやも松尾との契約解除の方針に賛成したと述べた[3][4][5]。 松尾は『日刊ゲンダイ』で連載しているコラム「メロウな木曜日」の2023年7月6日発行号掲載分で経緯を明らかにした。 それによれば、藤島の公式見解を受けて、出演したラジオ番組で見解や提言を示したところ、スマイルカンパニー社長の小杉周水[注 2]に呼び出され、松尾の意見は正論だとした上で、ジャニーズ事務所や藤島の名前をメディアで
ミュージシャンの山下達郎さんが2023年7月9日、ラジオ番組「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」(TOKYO FM)に出演し、所属する「スマイルカンパニー」と音楽プロデューサー・松尾潔氏との契約終了について語った。 「ネットや週刊誌等で色々と書かれております」 スマイルカンパニーをめぐっては、松尾氏が1日にツイッターで「15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」と投稿。 スマイルカンパニー側も5日付で松尾氏との業務委託契約の終了について「契約終了直後に、松尾氏がTwitterで弊社所属の山下達郎の名前にも触れてツイートを行ったことが各方面で取り上げられておりますが、今回の契約解除は、松尾
おだやかな時間をこよなく愛して生きてきた。そんな自分が、55歳にもなって週刊誌記者に初直撃されようとは。ちっともメロウじゃないなぁ。短い、でもそこそこ長い人生には、時として想像もつかぬ場面が待っていることを思い知った。 きっかけは、先週土曜(1日)のツイートだ。 「15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ!」 これがバズった。3日間で表示は何と2800万回を超えた。関心の矛先が向けられたのはまず、スマイルカンパニー(以下、SC)とジャニーズ事務所(以下、J)の関係だったようだ。次が達郎さんだろうか。 ツイートから24時間以内に、ぼくのもとには10社を超えるメデ
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