Featured Articles イノベイティブR&Dレポート 2014 核廃棄物の環境負荷を低減する 軽水炉システム 日野 哲士 大塚 雅哉 守屋 公三明 松浦 正義 Hino Tetsushi Ohtsuka Masaya Moriya Kumiaki Matsuura Masayoshi 原子力発電では,燃料であるウランを燃焼した際に副産 物と て発生する長寿命の超ウラン元素が核廃棄物となっ し て蓄積し ているこ とが問題となっている。 日立は,商用炉と して実績のある沸騰水型軽水炉をベー スに,超ウラン元素を燃料と して燃やすことができる原子 炉を開発中である。超ウラン元素を効率よ く燃やすために は,原子炉内の中性子エネルギー分布を超ウラン元素が 核反応しやすいものに調整する必要がある。他のタイプの 原子炉よりも中性子エネルギー分布を容易に調整できる 沸騰