中国人民解放軍は先日、初めて国産空母の建造を正式に認めた。このニュースは日本でも大きく報じられたこともあり、中国の軍拡はここまできたかとの印象を受けた人も少なくないだろう。 だが、細部を見ていくと別の景色が見えてくる。いまだに「普通の軍隊」になれず、必死に摸索を続ける中国軍の現状をお伝えしたい。 中国国産空母建造のニュースが招いたお通夜モード 2015年12月31日、中国国防省は定例記者会見を開催。楊宇軍報道官は記者の質問に答え、国産空母を建造中であると認めた。初めて公式情報で建造の事実が認められた。 私の持論だが、軍事情報は中国のガンダムである。今の時代はエンタメがあふれているが、かつての男の子たちにとっては軍事情報こそが最大の娯楽だったのだ。今でも30代以上のおっさんたちには軍事オタクが多い。中国軍の新兵器やら自衛隊の新型護衛艦やらというニュースをキャッキャウフフと楽しんでいる。昨年