広島と長崎に原爆が投下されて70年となるのに合わせて、被爆地の惨状を収めた未公開のものを含む830点の写真をまとめた2冊の写真集が出版されました。 写真集には、撮影者の遺族などが提供した中から見つかったおよそ140点の未公開の写真も含まれていて、旧文部省の調査団が長崎市で撮影した写真は、被爆から1か月たっても引き取り手のない多くの遺骨が散乱しています。写真は時間の経過を追って並べられていて、より多くの人に見てもらおうと、写真の説明文は日本語と英語の2か国語で書かれています。 写真集を手に取った80代の男性は「原爆の被害が風化しているなか、こういう写真集が世の中に出るのはとても意義がある」と話していました。また、高校1年生の女子生徒は「教科書は情報量が少ないが、こんなにたくさんの写真を見ると心が痛みます」と話していました。 東京堂書店の三浦亮太さんは「これだけの数の写真をまとめた原爆の写真集