「歴史認識問題についていくつか」 上記のエントリーに始まった一連の議論、なんだか今年の正月に起きた一連の騒動を思い出す。 なんでも南京事件は一つの例に過ぎないらしいので、それでは別のケースで考えてみることにしよう。 かつては有力な科学上の仮説であったが、現在では放棄された理論にエーテルというものがある。古典的な光の伝搬物質という意味でのエーテルの存在は、今では否定されている(不要になった、と言う方が近い) そして、今でも”エーテルは実在する”と断言する人間はいる。 当然のごとく、専門家がまともにとりあうことはないし、一般常識のレベルであっても肯定されることはない。もちろん、教科書に”今も有効な仮説”として紹介されることもない。エーテル理論の居場所は、わずかにフィクションと科学史の中にあるだけであろう。このように、エーテル論者にとっては大変厳しい状態にあるわけだが、当然のごとく、「エーテルは