北朝鮮が9日、金正恩(キムジョンウン)第1書記による現地指導というやり方で「核弾頭」を公開して小型化成功を強くアピールした。制裁に動く国際社会に心理的な圧力をかける狙いがある。日米韓も軍事的に圧力を高める手段しか有効策が見当たらず、緊張が更に高まりそうだ。 9日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞(電子版)は核弾頭とされる物体とその設計図、新型弾道ミサイルKN08とみられる機体の写真などを公開した。現地を視察した正恩氏は「核弾頭の軽量化を実現した」とし、核兵器や運搬手段の増産を指示した。 正恩氏は「核攻撃能力が大きいほど、侵略と核戦争を抑止する」とも発言。国際社会の制裁に強く反発して非核化を拒む姿勢を示す一方で、実際に核の使用に踏み切るかどうかは米国次第との考えも示した。 北朝鮮には長崎型原爆(重量約… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記