菅義偉官房長官は3日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立について「地域に密着して地域を支えている人の生活を守っていくのも、政治にとって極めて大事なことだと思う。悩みながら、慎重に判断をしながら進めている」と述べた。菅氏が会見で「悩み」を吐露するのは珍しく、新型コロナ対応で苦慮する姿が浮かんだ。 菅氏は、旅行需要喚起策「Go Toトラベル」やお盆の帰省への対応方針を問われ、「3密(密閉、密集、密接)を避ける、手洗い、マスク着用、大声を出さないなど基本的な感染対策を徹底していただければ、感染リスクをかなり抑えることができると言われている」と強調。その上で「全国約900万人の旅行業関係者は、現実的には(経済的に)瀕死(ひんし)の状態で、ホテルや旅館の稼働率は前年比約1割だ」として経済との両立…