NTT東日本はインターネット・オブ・シングズ(IoT)や人工知能(AI)を活用する農業、いわゆるアグリテックの事業へ本格進出する。2019年7月1日に100%出資の子会社を設立するほか、実験農場を自ら新設して2020年度に生産を始める力の入れようだ。農業運営を通じて得たノウハウの外販も検討する。 「5年後に年間売上高50億円、10年後に同100億円を目指す」(NTT東日本)と宣言する背景には、アグリテックのフル活用で農業を「1ヘクタールで年1億~2億円の収入が見込める」(同社)高収益事業にできるとの自信、そして各地の自治体や農業協同組合(JA)、農業生産法人といった顧客のニーズを着実につかめるとの自信がある。 新会社「NTTアグリテクノロジー」の資本金は4億円で、NTT東日本が全額出資する。本社は東京都新宿区のNTT東日本本社内に置く。新会社は山梨県中央市内に土地を確保して実験農場を新設。