政府の観光支援策「Go To トラベル」事業を巡り、地域共通クーポンの「電子クーポン」が各地で不正取得された問題で、観光庁がクーポン取得者の本人確認を強化した先月25日以降も不正が起きていることがわかった。旅行会社からは、電子クーポンから紙のクーポンに切り替える動きが出ている。 地域共通クーポンは紙と電子の2種類あり、配布が始まった10月以降、ホテルへのチェックイン前に電子クーポンを受け取って宿泊を無断キャンセルする不正が横行。観光庁は先月25日、取得者の携帯電話にショートメッセージサービス(SMS)で認証番号を送り、入力させて本人確認を行う仕組みを導入した。 しかし、宿泊予約サイト「ゆこゆこ」によると、翌26日にあった兵庫県の宿泊施設への予約で、5泊するはずだった客4人が無断キャンセル。電子クーポン約7万円分が発行され、大阪市内の家電量販店で不正に使用されていた。 同様の無断キャンセルは