国や独立行政法人の補助金で公益法人に設置した基金を会計検査院が調べた結果、十二基金が事業実績の百倍以上の資金を保有していたことが十八日、分かった。 “霞が関の埋蔵金”と呼ばれる特別会計の余剰資金のように、巨額の資金が眠ったまま放置されていたことになり、検査院は基金規模の検討や運営状況の見直しをするよう所管省庁に求めた。 検査院によると、二〇〇八年度末現在、国が所管する基金は百十基金、独立行政法人所管の基金は三十五基金。基金の総額は、基金の廃止・統合や国への補助金返還などで、〇五年度に比べ約二千四十四億円減少したものの、計約一兆八百七十二億円(補助金相当額約一兆百九十一億円)に上る。