兵庫県・淡路島の野生のニホンザルの群れ(約350頭)で、オスの序列1位(リーダー)が短期間に相次いで代わった。「12代目」のスティーブン(25)が4カ月未満の「短期政権」に終わったためだ。その原因は分からず、群れを観察してきた研究者らは首をひねっている。 「リーダー」は淡路島モンキーセンター(兵庫県洲本市)が1967年から認定している。 40年以上群れを観察しているセンター長の延原利和さん(68)によると、2020年12月にリーダーに昇格した「11代目」ジョニーは、22歳になった昨年6月ごろから足が弱り始め、群れについていくのが難しくなった。昨年9月上旬に姿を確認できなくなり、山中で死んだとみられる。淡路島のサルの平均寿命は22~23歳とみられるという。 センターはジョニーが弱っていた8月下旬、序列1位がジョニーから2位だったスティーブンに交代したと認定した。スティーブンはジョニーより高齢