米Googleは6月28日(現地時間)、中国(Google.cn)で検索サービスを提供するためのソリューションとしてきた香港(Google.com.hk)への自動転送を中止すると発表した。これは中国における同社のインターネットコンテントプロバイダ(ICP)ライセンスが間もなく失効するためで、ICP更新を目指して中国本土における検索サービス運用を変更する。 Googleは今年1月、人権活動家のメール情報を狙った中国からのサイバー攻撃を公表し、ネット規制を強める中国政府に対して同国における検閲のない検索サービスの実現を求めた。同国政府は「自主検閲が法的必要条件である」という姿勢を崩さず、その結果Googleは3月に、中国本土のネットユーザーに検閲のない中国語検索サービスを提供できるようにGoogle.cn訪問者を香港(Google.com.hk)に自動転送するというソリューションを採用した。