「就活」に図書館使って――。日本図書館協会と東京都立中央図書館が8月27日、大学3年生を対象に、就職活動に役立つ図書館の利用法を教えるセミナーを開いた。 本やデータベースなど、図書館の膨大な所蔵資料から効率良く情報を集める方法を習得し、自分に合った会社探しに役立ててもらう試みだ。 図書館では近年、企業や業界情報を集めたコーナーを設けたり、中小企業診断士を招いた相談会を開催したりと、ビジネスに役立つ情報を積極的に提供する事例が目立つ。だが、同協会によると「就職活動を控えた大学生に図書館の使い方を教えるセミナーは、公立図書館としては初めてではないか」という。 港区の都立中央図書館で行われたセミナーには、早稲田大学や専修大学の学生ら22人が参加した。講習は学生が実際に企業調査を体験する形で実施。図書館の担当者が、「業界がわかる本」や「仕事・資格」の本などビジネス関連の棚に案内し、企業情報や新聞記