韓国外交省傘下の国立外交院内に、対日政策の研究などを担う「日本研究センター」が設置され、12日に開所式があった。あいさつした尹炳世(ユンビョンセ)外相は14日に発表される戦後70年の「安倍談話」に触れ、村山談話などの歴代内閣の歴史認識を「明確な言葉」で表明することを求めた。 尹外相は安倍談話が「今後の両国関係改善の試金石になる」と指摘。歴代内閣の歴史認識がはっきりと示されれば「両国関係の発展に大きな推進力を与える」とも述べた。 日本研究センターは、対日関係や日本研究の重要性を考慮して開設。今年が日韓国交正常化50周年であることもあり、国会などからも設置を求める声が上がっていた。中長期的な対日外交政策の研究や、国内外の日本研究機関のネットワークの強化などを推進していくという。初代の所長には東京の韓国大使館での勤務経験があり、カナダ大使などを歴任した曺喜庸(チョヒヨン)氏をあてた。(ソウル=貝