「デジタル生物標本」とは、その名の通り、データ化された生物の標本のことを指す。この名称は、九州大学「持続可能な社会のための決断科学センター」に所属する、生態学者の鹿野雄一特任准教授が名付けた。 現在、サイト上では無料でそのデータを公開しており、動植物1400点、700種類以上の高精細な3Dモデルが掲載されている。 ▶︎「デジタル生物標本」のデータはこちらから 3Dデータ化するには「フォトグラメトリ」という手法が使われており、被写体となる生物をさまざまな角度から撮影し、パソコンのソフトウェア上で処理することで、リアルなデジタル生物標本を作成しているという。 データ化するには1つの生物につき合計500枚の写真を必要とし、サンプルが傷まないうちに撮影しなければならないため、2〜3分ほどでこの作業を行うとのこと。 その過酷な作業が身を結び、私たちに精巧で緻密なデータをもたらしてくれると思うと、感謝