経済産業省で昨年10月より開催してきた、3Dプリンタが生み出す付加価値と、今後のものづくりの方向性を考察した「新ものづくり研究会」(座長:東京大学大学院 経済学研究科 新宅純二郎教授)の報告書が取りまとまりました。 1.背景 近年、「3Dプリンタ」が急速に注目を集めています。その本質は、プリンタそのものではなく、「デジタルデータから直接様々な造形物を作り出す」ことで、デジタル製造技術の発展を一気に加速する点にあります。一方、欧米各国が、ものづくりにおけるこうした新しい動きに対して、産学官を挙げた取組を進めているものの、我が国は対応が遅れているとの指摘もあります。このため、本研究会では昨年10月から計4回にわたって、下記の諸点について検討を進め、このたび報告書として取りまとめました。 付加製造技術は、ものづくりにおいてどのような活用可能性があるのか。その革新性はどこにあるのか。 製造プロセス