INNOPAC システムはタイ語、アラビア語など多言語を扱うことができる。特に次期システムとの関連でいえば、漢字を扱うことができ、中国、台湾、香港などで数多くの導入実績を持っている点が大きく関係している。またデータ保持方法についても、US MARCとChina MARCといった複数のMARCデータを混在させることもできる仕組みを備えている点も検討の対象であった。本学では、これらの条件をもとに、まだ実際に動かしていないINNOPACシステムの機能についてマニュアルを読み、日本語対応版開発について日本IBM社のサポートのもと、仕様を定め、Innovative社の開発陣とE−mailのやりとりを行いながら開発について適宜検証を行った。その過程においていくつか決断を迫られ、その都度重要な選択を行ってきた。中でも主要な文字コード、MARC、分かち等に関して下に記す。 1)文字コードの選択(内部コー