オープンアクセスの今後について想定される2つのシナリオを考察した記事 "Journal flipping or a public open access infrastructure? What kind of open access future do we want?"(試訳:ジャーナルのオープンアクセス(OA)への転換それとも公的OA基盤? 望ましいOAの未来は?)を紹介する。本記事は10月25日~27日にドイツ ベルリンで開催されたForce11での議論を取りまとめたもの。なお、Google Docではコメント付きで掲載されている。 シナリオ1:エルゼビア社とドイツ全体でのライセンス契約の締結を目指すプロジェクトDEALに代表される、ジャーナルのOA転換と購読料契約との相殺。利点として短期的効果が期待できるが、以下のような不利益が予想される。 ・研究機関の資金力による格差が生じる
カリフォルニア大学デービス校とカリフォルニアデジタル図書館(CDL)が行ったPay it Forwardプロジェクトの最終報告書(pdf:185ページ)が公開された。このプロジェクトは購読料モデルから完全なオープンアクセス(OA)モデルへの転換を考察したもの。 Scholarly Kitchen8月9日付け記事“The Pay It Forward Project: Confirming What We Already Knew About Open Access(試訳:Pay it forwardプロジェクト:OAの既知の事実)”は、この最終報告書について以下の通りに考察している。 この報告書の結果は、すでに我々が従前の調査や良識から知り得ること、つまり、ゴールドOAへの移行は生産性の高い研究機関の費用を増加させる、ということを確認するに過ぎない。 ・読者はOAを大いに歓迎しているが、著
# 某研修の準備のためにななめ読みしたののメモ。 ハーバード大学図書館からOA flippingに関する報告書「Converting Scholarly Journals to Open Access: A Review of Approaches and Experiences」が公開された。春先からパプリックレビューが行われていたもので、正式公開を楽しみにしていた。編者はPeter Suber、著者はDavid J. Solomon、Mikael Laakso、Bo-Christer Björkというそうそうたるメンバーで、その他専門家からのコメントがあちこちに(グレーの文字で)挿入されている。 https://dash.harvard.edu/handle/1/27803834 flippingというのは、既存の有料ジャーナルをなんらかの方法でOAジャーナルに変えることを指す。そう
2015年10月8日、De Gruyter社は、オープンアクセス出版物で、雑誌購読料とオープンアクセス出版物そのものに支払われている“double dipping”(二重取り)を防止する新しい価格モデルを導入するとしています。 De Gruyter社のある雑誌論文の5%以上がオープンアクセス論文の場合は、その割合に比例して雑誌価格を値引くということです。コンソーシアム契約の場合も、同社は契約価格からAPCs(論文処理費用)を相殺するとのことです。どちらの値引きも、次年の契約に適用するとのことです。 De Gruyter presents new open access pricing model to prevent “double dipping”(De Gruyter、2015/10/08) http://www.degruyter.com/dg/newsitem/148/de-gru
2016年8月4日、ハーバード大学図書館学術コミュニケーション室が購読料による学術雑誌をオープンアクセス(OA)に転換する方法を調査した報告書“Converting Scholarly Journals to Open Access: A Review of Approaches and Experiences”を公開しました。 Converting Scholarly Journals to Open Access: A Review of Approaches and Experiences http://nrs.harvard.edu/urn-3:HUL.InstRepos:27803834 https://dash.harvard.edu/bitstream/handle/1/27803834/Converting%20Scholarly%20Journals%20to%20Ope
Main Content Home ProgramsJournal-Flipping Project Top Harvard Library publishes report on converting subscription journals to open access August 4, 2016 The Harvard Library Office for Scholarly Communication (OSC) is pleased to announce the release of a comprehensive literature review on strategies for converting subscription journals to open access. In the spring of 2015, the OSC commissioned th
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