【読売新聞】 日本初の女性弁護士の一人で、鳥取で半世紀以上、活動した中田 正子 ( まさこ ) さん(1910~2002年)の功績を紹介する企画展示が鳥取市内で行われている。NHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデルになった女性
【読売新聞】 約2万5000人が学ぶ早稲田キャンパス(東京都新宿区)。北端にある中央図書館の神髄は、地下にある。 明治以降の蔵書135万冊を収めた5000平方メートルの研究書庫。照明を抑えた空間に、天井近くまで高さのある書架が並ぶ
【読売新聞】 赤ちゃんポストに入っていた瞬間のことは、よく覚えていない。ただ、「扉のようなもの」の映像が、ぼんやりと頭に残っているだけだ。 2007年5月、熊本市の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」と呼ばれる赤ちゃんポストが開設され
中央省庁が政策を打ち出すとき、有識者による審議会で議論を進めてきた。財務省が関わる審議会での「論争」は、国の財政や税制を左右する。その論争の場に変化が表れてきた。変化の流れから、財務省の立ち位置を読み解く。(敬称略) 財務省4階の第3特別会議室。9日。長机をつないだ卓を50人のメンバーが囲んだ。2019年度予算編成に向け、歳出削減策を検討する財政制度等審議会(財政審)の財政制度分科会。その委員と財務官僚たちだ。 テーマは、高齢化で膨張しつづける社会保障費をどう抑えるか。委員の目を引いたのが、配布資料に記された専門家の見解だった。 「予防医療は医療費を削減するのではなく、むしろ増加させる」 財務省が財政に通じた有識者に発した、バラ色の政策を警戒すべきだというメッセージだ。資料は、吉野維一郎・厚生労働第一担当主計官(1993年入省)と関口祐司・第二担当主計官(94年)が指揮する「厚労部隊」がま
テレビ東京に「池の水を抜く」という異色のバラエティー番組がある。今年1月に第1弾が放送されると、視聴者から「こっちの水も抜いてほしい」などの反響が相次ぎ、4月、6月、9月に続編が放送された。11月26日には第5弾の放送も決定している。「やっぱりテレ東か……」とテレビ関係者が度肝を抜かれた突拍子もない企画は、どうやって生まれたのか。番組を手がける伊藤隆行プロデューサーに聞いた。(聞き手・メディア局編集部 鈴木幸大) ぜんぶ抜いちゃえばいいのに 2016年6月のことだった。都内の公園の池から遺体が発見されたというニュースをテレビで見ていた。池や周囲を捜査する警察の姿が映し出されたが、遺体の一部は、まだ見つかっていないと伝えていた。 「池の水を全部抜いちゃえば、すぐに見つかるんじゃないかな」 そんなことを思ったのは、14年に井の頭公園(東京都三鷹市・武蔵野市)で水質浄化を目的に、池の水抜き作業が
「幸田さんは年齢七十二歳、体重五十二キロ、この点をご配慮――どうかよろしく」。山崩れの現場にある砂防事務所へ伝えられた言葉を、幸田文(あや)は喜んだ。人の背中を拝借してでも、行ってみたい心が勝った。1976年(昭和51年)、崩壊地「見てある記」の旅は始まる。 「祖母は体に厚みがあって、当時の女性としては大柄でした。家事労働で鍛えていましたから」。文の孫で、すらりとした長身の青木奈緒さん(53)は言う。5歳で母を亡くした文は、女学校に入学すると父で作家の幸田露伴から徹底的に家事を仕込まれる。幕臣の子だった露伴の口癖は「脊梁(せきりょう)骨を提起しろ」。その命に従い、背骨をまっすぐに立て、幸田家を「崩れ」から守ってきたその人が、自然のなせる崩壊に心を奪われた。 きっかけは、楓(かえで)の芽吹きを見に出かけた静岡市・梅ヶ島の安倍川源流で目にした大谷崩(おおやくずれ)だった。1707年の宝永地震で
大きな足跡 多彩な評価 「旅する巨人」と呼ばれる民俗学者の宮本常一(1981年没)が生まれて、今月でちょうど100年を迎えた。長く忘れられた存在だったが、ここ数年、再評価の動きが活発で、様々な切り口の出版が相次いでいる。宮本が記録した日本人のごく普通の生活。失ってしまったものの尊さに我々はようやく気づき始めたのだろうか。(片岡正人) 「勤勉も正直も父母の日常生活のうちにこれを学んだのである」「体験から出た言葉はいつも真理であった」「その人間がどういう思想を持つかでその地域の風景が決まってくる」 「宮本常一を語る会」代表世話人の長岡秀世氏が制作・発行した『思索する旅人 宮本常一 名言至言語録』(1715円)には、珠玉の発言31編が雅味豊かな書画とともに紹介されている。官庁や大企業の無責任体質を見せつけられるにつけ、16万キロに及ぶ旅を通じ、名もなき人々の営みに触れる中で形成された“宮本哲学”
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