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ブックマーク / realsound.jp (89)

  • 『作りたい女と食べたい女』脚本・山田由梨の稀有な才能 “リアル”を掘り下げる眼差し

    ドラマ好きであれば、誰しも好きな脚家のひとりやふたり、いるのではないか。 その中でも、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)の三谷幸喜と、同じく大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK総合)などを手掛けた宮藤官九郎は、多くの人が名前を挙げる人物だろう。 彼らが関わるあらゆる作品を観て感じるのは、愛すべき登場人物の描き方の見事さもさることながら、登場人物の多い作品にもかかわらず、複雑に感じさせない見事な筆致。そして、セリフに宿る類まれなるコメディセンスや、単話だけでなく全話通してこそ感動が生まれる構成力。こうした脚技術は、恐らく、彼らが出自とする小劇場演劇で磨かれたものだろう。三谷は、大学時代に自ら旗揚げし主宰した劇団「東京サンシャインボーイズ」にて作・演出を務め、宮藤は、劇団「大人計画」に演出助手として入ったことからキャリアを始めている。 現役で活躍する小劇場出身のド

    『作りたい女と食べたい女』脚本・山田由梨の稀有な才能 “リアル”を掘り下げる眼差し
  • 『作りたい女と食べたい女』の“心地よさ”とは? 比嘉愛未&西野恵未の“幸福な出会い”

    パートナーや友人に限らず、人と人が深く結びつくのにはワケがある。はじめは気づかないかもしれない。けれど、「もし出会っていなかったら」と後で振り返った時に怖くなるような出会いが、実はこの世にたくさんある。 NHK夜ドラ『作りたい女とべたい女』の野さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)も出会うべくして出会った2人だ。 作は、ゆざきさかおみによる同名漫画(通称『つくたべ』)を原作としたドラマ。同じマンションの隣の隣に住む女性2人の“”を通じた交流が描かれる。 野さんと春日さんは、生まれ故郷も違えば、同級生でも同僚でもない、顔見知り程度の間柄だった。そんな2人の交流は野さんが作りすぎた料理を春日さんにおすそ分けしたことに始まる。ひとり暮らしで少だけど、たくさん作りたい野さんと、たくさんべたい春日さん。目と鼻の先にたまたま利害が一致する人がいた……というのはすごいといえばすごいが、

    『作りたい女と食べたい女』の“心地よさ”とは? 比嘉愛未&西野恵未の“幸福な出会い”
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2024/02/23
    「それでもなお、2人は頻繁に食事を共にし、やがてはクリスマスや年末年始といった特別な日も一緒に過ごしたい相手として互いの顔を思い浮かべる関係となっていく。」
  • 仲里依紗の魅力が最大限に発揮された『大奥』 可憐で切ない徳川綱吉役を振り返る

    NHKドラマ10『大奥』で5代将軍・徳川綱吉を演じた仲里依紗。彼女のYouTubeチャンネルでは朝、寝起きの状態から準備をしてスタジオに向かい、メイクや鬘を整えて威光を放つ“上様”になるまでをポップな映像で紹介している。 その中でも、作が初めての時代劇出演であること、独特な台詞の言い回しや豪華絢爛な衣装での所作に苦労していることなどを明るく語っている。それにしても、俳優としてのスイッチが入った仲里依紗は怖いものなし……と思えるほど、徳川綱吉として作品の世界観を余すところなく体現。スイッチが入ることでその役柄の人生を背負う覚悟までできてしまうのだろうか。 艶やかで妖艶な魅力を振りまきながらも、父・桂昌院(竜雷太)からはただひたすら世継ぎを産むことを期待され、その役目は自分に与えられた使命だと思い込んで生きてきた綱吉。父親の理不尽で残酷な要求に対して綱吉は抵抗できない。欲望渦巻く大奥で孤独を

    仲里依紗の魅力が最大限に発揮された『大奥』 可憐で切ない徳川綱吉役を振り返る
  • 『BLUE GIANT』がアニメーション映画化された意義 ジャズの演奏シーンに込められたもの

    音楽、青春を描いたアニメーション映画として、ひとつ次元の異なる作品が完成したという印象だ。石塚真一の漫画を原作に、“音”と“動き”を新たに表現した劇場アニメーション『BLUE GIANT』は、アニメファン以外にも、多くの観客を惹きつける力のある仕上がりとなっている。 ここでは、そんな作が映画化された意義や、達成したものを考えながら、日映画、アニメーションがジャズを題材にすることについて考えていきたい。 「オレは世界一のジャズプレイヤーになる」と志し、仙台の広瀬川の河川敷で、日々テナーサックスを吹き続けてきた高校生、宮大(みやもと・だい)。その夢を格的に始動させるため、卒業後に東京にやってきた彼が、同郷の玉田俊二(たまだ・しゅんじ)や、若手ピアニストの沢辺雪折(さわべ・ゆきのり)とともに18歳の若手バンド「JASS」を結成し、日有数のジャズクラブでの演奏を目指すというのが、作の

    『BLUE GIANT』がアニメーション映画化された意義 ジャズの演奏シーンに込められたもの
  • NHK『SONGS』制作統括に聞く、リニューアル後も変わらない軸 番組における大泉洋の役割も

    音楽の魅力を広く伝えるメディアとして、大きな機能を果たすテレビ音楽番組。CD全盛期に比べて番組数が減少する中、それぞれ趣向を凝らした番組づくりが行われている。そんななかでも、注目すべき番組に焦点をあてていく連載「テレビが伝える音楽」。第13回では、2021年4月からリニューアルした『SONGS』(NHK総合)制作統括・加藤英明氏にインタビューを行なった。『紅白歌合戦』チーフ・ディレクターも務めた加藤氏のキャリアや、『SONGS』における大泉洋の役割などをじっくりと語ってもらった。(編集部) 他の音楽番組とは明確に差別化しようという意識で誕生した ―― 加藤さんはもともと音楽番組を希望してNHKに入社されたのでしょうか? 加藤英明(以下、加藤): NHKにディレクターとして採用された時は漠然とドキュメンタリーを作ることになるんだと思っていました。そうしたら、いきなり芸能番組担当だと言われた

    NHK『SONGS』制作統括に聞く、リニューアル後も変わらない軸 番組における大泉洋の役割も
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2023/02/22
    「せっかく大泉洋さんという稀代の人気者に何らかの役割を担ってもらうのだとしたら、もっと前面に出てもらった方が良いと思ったんですね」
  • Vaundy、『紅白』初出場で締め括った音楽家としての“第1章” 想像の余地のない音楽に対する危惧も明かす

    Vaundy、『紅白』初出場で締め括った音楽家としての“第1章” 想像の余地のない音楽に対する危惧も明かす 現在までに8曲が1億回再生を突破、2022年末には『第73回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしたVaundy。番組を通じ、お茶の間にもその存在を知らしめた彼にとって、『紅白』で「怪獣の花唄」を歌ったことは“第1章”の締め括りだったという。今回リアルサウンドでは、そんなVaundyへのインタビューを企画。音楽活動を始めてから2022年までにあたる第1章の振り返りやライブに対する思い、「音楽はアートとデザインの中間にある」という考え方などをじっくりと聞いた。(編集部) 画像ページはこちら 『紅白』は音楽家としての“第1章”の締めくくりだった ――最初に、『第73回NHK紅白歌合戦』に初出演した際の話を聞かせてください。出演が決まった時、どんなことを思いましたか? Vaundy:船長として

    Vaundy、『紅白』初出場で締め括った音楽家としての“第1章” 想像の余地のない音楽に対する危惧も明かす
  • 賛否両論あった『第73回NHK紅白歌合戦』 氷川きよし、SEKAI NO OWARI、Vaundy、TWICEら新旧世代が知らしめた“時代性”

    世帯視聴率が歴代ワースト2位、若者に迎合しすぎ……とネガティブな報道や感想も少なくなかった『第73回NHK紅白歌合戦』。ただ今回は「時代性」に着眼点が絞られており、筆者個人は全編にわたり語りどころが尽きなかった放送回だったととらえている。 2022年下半期からなぜか、テレビ番組はZ世代と平成・昭和世代の価値観やカルチャーを比較するものが急増した。年末年始は特にその傾向は強く、2023年1月5日にいたっては『クイズ!ドレミファドン 2023冬 ドラマ&新番組の豪華出演者が激突!新春3時間SP』(フジテレビ系)と『ニンチド調査ショー 2時間SP 【全世代一斉調査!世代別“究極のラブソング”】』(テレビ朝日系)という世代別の認知度を試すような歌番組が競合する“珍事”が起きたほど。『第73回紅白歌合戦』もどこか、その流れに近いムードを感じることができたのだ(もちろんそれは決して否定的な意味ではない

    賛否両論あった『第73回NHK紅白歌合戦』 氷川きよし、SEKAI NO OWARI、Vaundy、TWICEら新旧世代が知らしめた“時代性”
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2023/01/08
    「今回のベストアクトのひとりでもあるVaundyも、『紅白』ではあまり見たことがない歌唱スタイルだった。撮影するカメラが追い切れないほど、ステージを動き回ったのだ。」
  • 『鎌倉殿の13人』は全話が秀逸だった “ある家族”をエンタメに昇華した脚本の凄さ

    鎌倉殿の13人』(NHK総合)は、当に面白いドラマだった。しかも、全48回の最初から最後まで、ずっと……これは、驚くべきことである。その「面白さ」の要因は、出演者をはじめ枚挙にいとまないけれど、ここで注目したいのは、いわゆる「鎌倉時代」が成立する前後の時期を描くことを決めた、脚家・三谷幸喜の慧眼ぶりである。源平合戦や壇ノ浦、あるいは「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」として、ある年代以上の人たちには、それが成立した年代(近年は諸説ある)も含めて、馴染みのある「鎌倉時代」だけれども、とりわけ頼朝死後の鎌倉が、これほどまで映画『仁義なき戦い』や『ゴッドファーザー』を彷彿とさせるほど、血みどろの権力争いになっていくとは……。 そもそも、日の「中世(平安後期から戦国時代までの約500年間)」への関心の「高まり」のようなものは、2022年の初め頃から感じていた。山田尚子監督・吉田玲子脚のア

    『鎌倉殿の13人』は全話が秀逸だった “ある家族”をエンタメに昇華した脚本の凄さ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2022/12/30
    「頼家(金子大地)の忘れ形見・竹御所は、猶子として迎え入れられた実朝(柿澤勇人)の正室・千世/西八条禅尼(加藤小夏)のもとで、どのように育ち、いかにして政子を支える存在となってゆくのか」
  • 連載「lit!」第26回:米津玄師、Vaundy、Måneskin、The 1975……再燃するロックシーンの最前線を象徴する5作

    連載「lit!」第26回:米津玄師、Vaundy、Måneskin、The 1975……再燃するロックシーンの最前線を象徴する5作 週替わり形式で様々なジャンルの作品をレコメンドしていく連載「lit!」。第26回となるこの記事では、「2022年、ロックの現在地」に迫る5つの作品を紹介していく。 10月上旬に公開した第20回(※1)では、「2022年秋のアニメ作品を彩るロック/バンドの楽曲」というテーマのもとで5つの作品を選出したが、その時はタイミングが合わずどうしても取り上げられなかった楽曲があった。それが、アニメ『チェンソーマン』(テレビ東京系)のオープニング主題歌である米津玄師「KICK BACK」だ。リリースから数週間が経った今も痛快なチャートアクションを続けていて、日音楽シーンを問答無用で“ロック”した同曲については、どうしてもこの連載で触れておきたかった。また、第1話のエンデ

    連載「lit!」第26回:米津玄師、Vaundy、Måneskin、The 1975……再燃するロックシーンの最前線を象徴する5作
  • Perfume、新曲「Spinning World」先行配信 ゼンマイ仕掛けの“からくり人形Perfume”が踊るMVを今夜プレミア公開

    Perfumeが、7月27日にリリースする4年ぶりのオリジナルアルバム『PLASMA』より「Spinning World」を日先行配信。あわせて、同曲のMVを日20時よりプレミア公開する。 MVの監督は、「Spring of Life」「Flash」などを手がけた田中裕介が担当。映像のテーマは、からくり人形+ Spinning(回転)、オリエンタルな世界。遠い宇宙のどこか、ゼンマイ仕掛けのからくり人形が暮らす惑星の天空の城で歌い踊るPerfume。からくり人形Perfumeはお茶をしたり、架空のテーブルゲームを楽しんで日常生活を楽しんでいる中、1人の動きが止まり、他のメンバーがゼンマイを巻いてまた動き出すといった、輪廻転生をも感じさせる儚さを表現した作品となっている。 ■リリース情報 Perfume 「Spinning World」 2022月7月15日(金)AM0時先行配信 ニュー

    Perfume、新曲「Spinning World」先行配信 ゼンマイ仕掛けの“からくり人形Perfume”が踊るMVを今夜プレミア公開
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2022/07/15
    「からくり人形のPerfumeはお茶をしたり、架空のテーブルゲームを楽しんで日常生活を楽しんでいる中、1人の動きが止まり、他のメンバーがゼンマイを巻いてまた動き出すといった、輪廻転生をも感じさせる儚さを表現」
  • 『SONGS15周年スペシャル』放送決定 大泉洋&Perfume あ~ちゃんがニッポンの名曲を振り返る

    『SONGS15周年スペシャル』(NHK総合)の放送が決定した。 2007年の放送開始から15年、大人のための音楽番組として「心が震えるパフォーマンス」の数々を紹介してきた『SONGS』。今回は15周年のスペシャル番組として、これまで『SONGS』に登場してきた大物アーティストの名唱・名場面を75分間にわたってオンエアされる。 番組責任者・大泉洋に加えて、Perfumeのあ~ちゃんがゲストMCを担当。平成から令和へ、激動の時代を彩ったニッポンの名曲を振り返る。

    『SONGS15周年スペシャル』放送決定 大泉洋&Perfume あ~ちゃんがニッポンの名曲を振り返る
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2022/03/19
    「NHK総合 3月24日(木) 午後10:00~11:15 3月29日(火) 午前01:00~02:15再放送 ※月曜深夜」
  • 『鎌倉殿の13人』は“勝者の物語”をどう描く? 制作統括に聞く三谷幸喜脚本の醍醐味

    「ドラフト指名」のような異例のキャスト発表など、放送前から視聴者を楽しませていた『鎌倉殿の13人』(NHK総合)が1月9日よりスタートする。『新選組!』『真田丸』を手掛けた、三谷幸喜脚の3作目の大河ドラマとなる。放送を前に、作制作の経緯や2022年に鎌倉時代を描く意義などを、制作統括の清水拓哉氏に話を聞いた。(編集部) 三谷幸喜が描く“歴史の勝者” ――『鎌倉殿の13人』は三谷幸喜さんの脚作品ですが、鎌倉時代の深いところに切り込んでいく作品にチャレンジすることになった経緯を聞かせてください。 清水拓哉(以下、清水):2016年に放送された『真田丸』が終わった後に、三谷さんともう1やろうかという話になりまして。三谷さんは前々から北条家に非常に関心が強くあり、北条義時の目線でどのようにして鎌倉幕府ができて、源氏の将軍たちが倒れ、北条家がトップに立ったのかを描きたいとおっしゃっていて、な

    『鎌倉殿の13人』は“勝者の物語”をどう描く? 制作統括に聞く三谷幸喜脚本の醍醐味
  • 『ポケモンGO』、アプリ内でエド・シーランによる特別ライブ映像を配信

    Niantic, Inc. と株式会社ポケモンが、11月23日にエド・シーランによる特別ライブ映像を『Pokémon GO(以下、ポケモンGO)』アプリ内で配信する。 今回の特別ライブ映像は、エド・シーランの新作アルバム『=(イコールズ)』の発売を記念して配信されるもの。「Perfect」「Bad Habits」「Overpass Graffiti」「Thinking Out Loud」「First Time」 「Shivers」など、同作に収録されている楽曲だけでなく、これまでのヒット曲も歌い上げており、その様子は『ポケモンGO』アプリからアクセスすることで楽しむことができる。 今回の特別ライブ映像は、11月23日早朝から11月30日(日時間)まで、8日間の期間限定で視聴が可能。アプリ内のニュース欄から、特別ライブ映像をお楽しみいただく方法をチェックしよう。一部の国と地域では、ゲーム

    『ポケモンGO』、アプリ内でエド・シーランによる特別ライブ映像を配信
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2021/12/11
    「Perfect」「Bad Habits」「Overpass Graffiti」「Thinking Out Loud」「First Time」 「Shivers」
  • エド・シーラン『=』、新たな人生の幕開け飾る4年ぶりのアルバム パーソナルな歌に刻まれた喪失と成長

    イギリスの国民的シンガーソングライターであるエド・シーランが、前作『÷(ディバイド)』からおよそ4年ぶりとなる最新作『=(イコールズ)』を携え再びシーンに舞い降りた。2019年のクリスマスイブに、自身のInstagramで休暇を発表したエド。その後は一切のソーシャルメディアを断ち充電期間を過ごしてきた彼にとって通算4枚目のアルバムとなる作は、この4年の間に彼の身に降りかかった様々な出来事がモチーフとなっている。 「『=』は当に個人的な作品で、僕にとって大きな意味を持つものだよ。ここ数年で僕の人生は大きく変わった。結婚して、父親になり、大切な人を失ったから、今回のアルバムの中ではこれらのテーマを振り返っている。このアルバムは僕が大人になるまでの成長の記録だと思ってるし、この次の章を皆さんと共有するのが待ち遠しいな」(※1) 昨年9月、 チェリー・シーボーンとの間に、第一子 ライラ・アン

    エド・シーラン『=』、新たな人生の幕開け飾る4年ぶりのアルバム パーソナルな歌に刻まれた喪失と成長
  • 『ハコヅメ』は朝ドラファン必見! 戸田恵梨香×永野芽郁の新たな代表作になる予感

    今期のドラマは歴代の朝ドラヒロインが多くの主演を張っている。その筆頭と言えるのが、戸田恵梨香と永野芽郁がダブル主演を務める『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日テレビ系)だ。 戸田は2019年9月より放送の『スカーレット』(NHK総合)で、永野は2018年4月から放送の『半分、青い。』でそれぞれヒロインを務めていた。日、7月7日オンエアまでに2人は様々な番宣に顔を出してきているが、その多くで「朝ドラヒロイン」が一つの分かりやすい肩書きとして紹介されている。 中でも7月1日放送の『ぐるぐるナインティナイン』(日テレビ系)は、現在ゴチレギュラーに『スカーレット』で戸田が演じた喜美子の夫・八郎役の松下洸平がいるということもあり、かつての視聴者にはたまらない内容に。時折見せる2人の長年連れ添った老夫婦のようなやり取りは1年前のオンエア時の記憶をありありと蘇らせて見せた。コース料理に添えられた

    『ハコヅメ』は朝ドラファン必見! 戸田恵梨香×永野芽郁の新たな代表作になる予感
  • 『俺の家の話』ドラマ史に残る最終回 宮藤官九郎から“俳優”長瀬智也に捧げられた敬意と愛

    微妙に噛み合わない会話や、突然消されてしまう稽古場の電気。前半15分の違和感が、さくら(戸田恵梨香)の「亡くなったの」の一言で一気に回収されるCM前。まさかこんな展開が待ち受けているとはと驚くのも束の間、次から次へと描かれる秀逸な描写の数々に、宮藤官九郎という脚家の巧さと、俳優・長瀬智也に対するこの上ない敬意と愛情が表れつづけた『俺の家の話』最終話。これは長瀬の花道を飾る作品としても、純然と一のドラマとしても完璧な最終回であり、ただただ脱帽するばかりだ。 脳梗塞による危篤状態から、寿一(長瀬智也)の懸命な掛け声によって奇跡的に一命を取り留めた寿三郎(西田敏行)。そして大晦日の引退試合に向かった寿一。年が明け、寿一は新春能楽会で舞う「隅田川」の稽古に勤しむ。迎えた当日、地謡として参加する寿三郎はある違和感に苛まれる。門下生たちから「御愁傷様」と言われること、まだ到着していない寿一、寿一が

    『俺の家の話』ドラマ史に残る最終回 宮藤官九郎から“俳優”長瀬智也に捧げられた敬意と愛
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2021/03/27
    「「俺が息子なら出てくるよ。だって会いてえもん」と言っていた寿一の言葉もまた、すべてがこの最終回のためだったなんて。」
  • 藤井風、新曲「旅路」は疲弊した心を包み込むーードラマ『にじいろカルテ』主題歌を聴いて

    「いつの間にか この日さえも懐かしんで すべてを笑うだろう すべてを愛すだろう」 1月21日から始まった木曜ドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)。その主題歌「旅路」の一節を聴いて、今これほどまでに人々の心を救える優しい言葉があるだろうかと深く頷いてしまった。 藤井風『HELP EVER HURT NEVER』 書き下ろしたのは2021年最も飛躍の期待されるシンガーソングライター藤井風。昨年リリースした1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』は各方面から高い評価を獲得し、最近では同局の音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』の恒例企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ2020・年間ベスト10」にて、番組史上初めて3人から同時に選出されるなど着々と支持を集めている(参照)。 「旅路」は彼にとって初のタイアップ曲。今回の放送では最後の場面で静かにフェードインし、ドラマの世界観に寄り

    藤井風、新曲「旅路」は疲弊した心を包み込むーードラマ『にじいろカルテ』主題歌を聴いて
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2021/01/24
    「わしももっと自然で、自分の内側から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽を添えられたらなと思いました」
  • 藤井風、『関ジャム』恒例企画で大注目 人気プロデューサー陣も嫉妬する才人の登場

    1月17日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)にて、恒例企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ2020・年間ベスト10」が発表された。過去には、ブレイク前のあいみょん、Official髭男dism、King Gnu、miletらの楽曲がランクインしてきた企画。先週のオンエアに引き続き、今回は後編として、蔦谷好位置、いしわたり淳治、川谷絵音が2020年にリリースされた楽曲の中からセレクトした年間ベスト10の内、4位〜1位までのランキングを公開した。結果は下記の通り。 <川谷絵音が選ぶ2020年ベスト10> 1位 藤井風「罪の香り」 2位 ずっと真夜中でいいのに。「暗く黒く」 3位 yama「春を告げる」 4位 さとうもか「melt bitter」 <いしわたり淳治が選ぶ2020年ベスト10> 1位 YOASOBI「ハルジオン」 2位 藤井風「何なんw」 3位 MIZ「パレード」

    藤井風、『関ジャム』恒例企画で大注目 人気プロデューサー陣も嫉妬する才人の登場
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2021/01/24
    「サビのメロディ。これは思いつかない。〈おっと 罪の香り 抜き足差し足忍び足〉、“何だこの歌詞”みたいな……歌詞が難しくないのに思いつかないという一番出来ないことをやっている」
  • 異色の朝ドラ『半分、青い。』とは何だったのか? 秋風羽織の“3羽の鳥”に込められていたもの

    『半分、青い。』(NHK総合)が終わった。新しい朝ドラ『まんぷく』(NHK総合)はもう始まってしまったが、ネット上で様々な賛否両論を巻き起こし、話題を呼んだ問題作『半分、青い。』とは何だったのか。 不思議なドラマだった。28歳の漫画家という夢の挫折以降、異色の朝ドラヒロイン・鈴愛(永野芽郁)は何かをやってみてはすぐに挫折する行程を繰り返した。回り道に回り道を繰り返し、自由奔放で直情的な彼女と、どんどん増えていく個性的な登場人物たちと、唐突な時間経過に当惑したことは何度となくあった。だが、『半分、青い。』から目が離せなかった一番の理由は、このドラマが皮肉にも「何かを失う」瞬間、それこそ朝ドラ史に残るのではないかというほどの力のある、凄まじい光景を見せつけてきたからだ。その最たるものは、才能が枯渇した27歳の鈴愛が足掻きつくし、周囲を攻撃して回る時の狂気を帯びた表情だったわけだが、それから多く

    異色の朝ドラ『半分、青い。』とは何だったのか? 秋風羽織の“3羽の鳥”に込められていたもの
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2020/12/18
    「でも、人生とはそういうものなのかもしれない。自分の居場所も運命も簡単には気づけない。神様は常に明確な道筋を示してくれるわけではない。」
  • Perfume、テクノロジー演出の粋を集結させた『Reframe』を劇場で追体験 飽くなき挑戦と卓越した技術から生まれた映画に

    Perfumeのメジャーデビュー15周年、そして結成20周年を記念するキャンペーン『Perfume 15th&20th anniv with you all』の一環として、映画『Reframe THEATER EXPERIENCE with you』が劇場公開された。この映画は“Reframe=再構築”をテーマに、テクノロジー演出と音楽ライブを融合させた、革新的で実験的なコラボレーションを映像化したもの。監督は2015年の劇場用映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』も手掛けた佐渡岳利だ。 『Perfume 8th Tour 2020"P Cubed"in Dome』 この映画では、2019年10月に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)のリニューアルオープンを飾った『Reframe 2019』全8公演の千秋楽を収録している。も

    Perfume、テクノロジー演出の粋を集結させた『Reframe』を劇場で追体験 飽くなき挑戦と卓越した技術から生まれた映画に