《平成25(2013)年、歌手の都はるみさん(※昭和23年生まれ、代表曲に『北の宿から』『涙の連絡船』など)の依頼で『ありがとう おかげさん』(作曲は筒美京平氏)を書く。筒美さんとのコンビは『さらば恋人』(46年)以来のことだった》 きっかけは、はるみさんが『イムジン河(がわ)』を歌ったことかな。僕は何度か『イムジン河』コンサートをやっていて、それで縁ができた。このときの彼女は、自分の生き方と一致する本当の世界を模索していたのだと思う。それで僕に詞の依頼が来たのです。筒美さんとは『さらば…』以来だったけど、このときもやっぱり顔を合わせることがなかったなぁ(苦笑)。 はるみさんに書いた歌は、(平成21年に亡くなった)加藤和彦を偲(しの)んで書いた、という一面もあるけれど、「死」を問題にしてつくりました。 フォークル(ザ・フォーク・クルセダーズ)は『帰って来たヨッパライ』(昭和42年)でプロと