ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が合意なしで終わったことは、南北関係の進展に前のめりで取り組む韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領にとっても打撃となりそうだ。大統領府は開催自体に意味があると強調したが、米朝関係の改善を前提に南北経済協力を本格化させようとしていた文氏の目算は狂うことになった。 「南北間の鉄道・道路連結から経済協力事業まで、トランプ米大統領が求めるならその役割を引き受ける覚悟ができている」 会談前の19日、文氏はトランプ氏との電話協議で、北朝鮮の非核化措置を引き出すために南北協力事業を活用してほしいと述べた。念頭にあるのは、中断している金剛山観光や開城工業団地の再開。いずれも米国が主導する経済制裁の緩和が不可欠で、文氏は今回の会談で制裁の一部緩和が実現することを期待していたとみられる。 背景には、昨年2月の平昌冬…
アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の2回目の首脳会談は、非核化の進め方をめぐる両者の隔たりが浮き彫りになり、合意に至りませんでした。トランプ大統領は北朝鮮が制裁の完全な解除を求める一方、非核化の措置は一部にとどまったことが原因だと主張しました。 両首脳は1対1で会談したあと、側近を加えた拡大会合を開きましたが、その後、予定されていた昼食会や合意文書の署名をとりやめて、そのまま会場をあとにしました。 トランプ大統領はこのあと記者会見し「非常に建設的な2日間だったが席を立たなければならない時もある。今回がそれだった」と述べ、会談は有意義だったとする一方、合意には至らなかったことを明らかにしました。 その理由についてトランプ大統領は「北朝鮮は制裁の完全な解除を求めたが、われわれはそれには応じられなかった」として、アメリカとして非核化が実現するまで解除しな
歴史的な米朝会談が終わった 歴史的なシンガポールの米朝会談が終わった。大成功だった、というトランプ大統領の言葉は虚勢ではないだろう。 中身はまだ空虚であったとしても、最初の会談でなされるべきことはなされた、という印象は受ける。つまり「取引(Deal)」の基本構図の確定である。 合意文書調印後に一人で臨んだ広大な部屋での記者会見で、「こんなに沢山いたら落ち着かないなあ」と冒頭でジョークを言っていたトランプ大統領は、時間を延長し続け、一時間以上にわたって質問に答え続けた。 まさに独演会と言ってよかったが、その晴れやかな表情と、軽快な語り口に、大統領自身が誰よりも会談に満足していることがうかがわれた。 「取引」をする会談はもっと早く開催されるべきだった、と繰り返し述べたトランプ大統領は、前任の大統領たちが成し遂げることができなかったことを自分だけが行えた、ということを強調した。 実際、金正恩氏に
9月22日、トランプ米大統領(写真左)の国連演説に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(同右)が発表した声明の中で古期英語が使用され、その意味が分からないと戸惑う人たちがツイッターなどで続出した(2017年 ロイター/KEVIN LAMARQUE・KCNA) [22日 ロイター] - トランプ米大統領が北朝鮮に好戦的な警告を発した国連演説に対し、同国の金正恩朝鮮労働党委員長が発表した声明の中で古期英語が使用され、その意味が分からないと戸惑う人たちがツイッターなどで続出した。 問題となったのはトランプ氏を指した「dotard」という単語。国営朝鮮中央通信社(KCNA)が声明の英語訳として発表したもので、14世紀前後に「老いぼれ」という意味で使われた。 英文豪シェークスピアや「指輪物語」の著者で知られるJ・R・R・トールキンが作中で使用しているものの、現代ではほとんど聞かれず、声明発表後にはメ
【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は1日、ブルームバーグ通信のインタビューで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に関し、「私が会うことが適切であれば会談するだろう。そうなれば光栄だ」と述べ、状況が許せば会談する考えを示した。トランプ氏の発言を受け、スパイサー大統領報道官は記者会見で、北朝鮮が挑発行為を続けているため「条件は整っていない」と述べた。 トランプ政権は4月26日に発表した北朝鮮の核・ミサイル開発に関する対処方針を明らかにしたティラーソン国務長官らの声明で「米国は朝鮮半島非核化の目標に向けた交渉にはオープンだ」としている。 北朝鮮側との対話には核開発の放棄が前提との立場を取っており、スパイサー氏はトランプ氏の発言はティラーソン氏らの声明と矛盾しないと説明。北朝鮮に挑発行為を直ちに止め、誠意を見せるよう求めた。
4月11日、北朝鮮は、米国による先制攻撃の兆候があれば米国への核攻撃すると警告した。写真は北朝鮮の国旗、2014年ジュネーブで撮影(2017年 ロイター/Denis Balibouse) [ソウル 11日 ロイター] - 北朝鮮は、米国による先制攻撃の兆候があれば米国に核攻撃すると警告した。米原子力空母などが太平洋西部に向かっているが、北朝鮮の機関紙、労働新聞は、米国によるいかなる攻撃にも反撃する用意があると表明した。 「わが革命的に強力な軍は、敵部隊のあらゆる動きに目を光らせており、われわれの核の照準は韓国と太平洋区域の米国の侵略的基地だけでなく、米国本土にも向いている」と指摘した。 *本文1段落目の誤字を修正しました。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く