実質的には「ゼロ回答」 マーケットにとっての一大イベントであった9月20日、21日の日米の金融政策決定会合が終わった。日銀は「長短金利操作付き量的質的緩和」という新たな金融政策の枠組みの導入を決め、FRBは利上げを見送った。 このうち、FRBの金融政策については、各種経済指標が悪化傾向だったことから直前の予想通りの展開になった。慎重なスタンスをとった今回のFRBの対応は、どちらかというとマーケットに好感されているように思える。 一方、日銀の金融政策については評価が分かれている。各論者の評価に関してはいろいろなメディアで公表されているので敢えてここでは言及しない。 これはあくまで筆者の個人的な評価だが、今回のポイントは「(公表しないまでも事実上、円高是正のための)追加緩和の有無」だったと考えていたので、実質的に「ゼロ回答」に終わったと考えている。 もっとも、今回は新たに「イールドカーブ・コン