野田聖子総務相は、「消費税を上げたことによって個人消費が鈍ったということだが、果たしてそうなのか」などと述べ、アベノミクスの「出口」についても言及している。 こうした発言は、安倍晋三首相が狙っていたことが早速、表に出てきたものだといえる。6日のNHK番組で野田総務相は、消費税増税が個人消費に与えた影響を検証する必要があると述べ、所管している消費統計での研究課題になることを示唆した。消費増税だけでなく社会保障への不安なども個人消費を押し下げている可能性があるとの見方も示した。 野田氏は入閣前、党内の「反アベノミクス」の勉強会(財務省出身で、増税論者の野田毅氏が主導)に参加していたので、消費増税推進の立場だ。なお、反アベノミクス勉強会は、緊縮財政の財務省OBや、金融引き締めを主張してきた日銀OBが講師を務めており、「消費増税しないと国債暴落」「金融緩和をするとハイパーインフレになる」などとして