社説 インフレ目標導入 金融と連動した経済対策を2012年1月27日 Tweet 米連邦準備制度理事会(FRB)は、物価上昇率を2%とするインフレ目標の導入に踏み切った。同時にゼロ金利の期間を2014年末まで延長する。 景気回復にかけるFRBの決意がにじんでいる。政府、日銀にも思い切った政策が必要だ。 FRBの決定は、欧州の経済危機などで米経済は14年まで本格的な回復が厳しいことを示したとも受け取れる。イランへの追加制裁が招く原油価格高騰も経済を冷やす懸念材料だ。 景気が上向けば、連動して物価は上がる。今回のFRBの決定は、景気が回復し物価がインフレ目標の物価上昇率2%に達するまでは、金融を引き締めず緩和を続ける。そうすることで景気回復を実現しようという政策だ。 日銀も消費者物価指数の上昇率が安定的に1%程度で推移することが見込めるまで、ゼロ金利政策を続けると公表している。 日