この二つの言葉、普段はわりと使い分けがいい加減になってしまいますが、コンテンツ業界では明確に区別されているようです(Wikipediaの「製作」の項参照)。簡単に言えば、「製作」は企画立案・出資・宣伝工業、「制作」は現場での実際の創造作業ということになります。 良質のコンテンツを作り出していくには、「制作」も「製作」のどちらも大事ですが、「製作」側は金を握っているためどうしても有利になりがちです。「製作」側であまり付加価値を提供していない作業をやっている人が価値に見合わない対価を得たりというような、いわゆる「丸投げ」に近い状態になり、「制作」側が犠牲となる状態がおきがちです。 最終価格が上がった方が市場規模は大きくなりますし、現場の人も好きでやってるから良いではないかという考えで、こういう現場を犠牲にする状態が続くと、産業自体の国際競争力が落ちたり、才能のある人が現場で創造作業を行うのをい