東日本大震災で使えなくなった宮城県名取市図書館を支援する横浜市のボランティアメンバーや東海大教授らの協力で、分館「どんぐり子ども図書室」が図書館敷地内に建てられ、6日オープンした。児童書籍だけ移しての開館で、備品購入費などが不足しており、ボランティア組織は寄付を呼びかけている。 午前10時半のオープン前には親子連れなど100人近くが並び、図書館再開を喜んだ。 名取市は市内にある仙台空港が津波で被災するなど大きな被害を受け、市図書館も揺れで全損状態となり、使用できなくなった。 司書らが被災地にある図書館などの社会教育施設を支援するボランティア組織「save MLAK(ムラック)」(事務局・横浜市中区)によると、被災地にある約1万4000施設のうち、約700施設が被害を受けたという。ただ、全損状態になった図書館は、名取市図書館も含め数館だけという。 昨年5月からはバスによる移動図書館で貸し出し