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ブックマーク / www.editage.jp (24)

  • ハイジャックされた「クローンジャーナル」に要警戒

    ジャーナルの「ハイジャック」は、増加傾向にある出版不正の一つです。ハイジャック犯は、タイトルやISSNなどのメタデータをコピーして正当なジャーナルのIDを盗み、物のウェブサイトとほとんど見分けがつかないクローンサイトを作成して、ジャーナルを乗っ取ります。 クローンサイトは、ウェブ検索をすると、物のジャーナルウェブサイトの検索結果の上に表示される傾向があります。このように偽ジャーナルに誘導して、論文を投稿させようとするのです。人気ジャーナルの「ブランドジャック」とも言えるこのような行為の目的は、査読や編集を行わずに論文を出版して、法外な金銭を引き出すことです1-3。 ジャーナルハイジャックの略史 ジャーナルハイジャックという現象は、Mehdi Dadkhah氏を中心とするイラン人研究者らによって2011年に初めて注目されました4。Dadkhah氏のグループはその後も追跡を続け、偽ジャーナ

    ハイジャックされた「クローンジャーナル」に要警戒
    kitone
    kitone 2021/12/05
    hijacked journalのリスト
  • プレプリントの成長は査読への信頼を揺るがしているのか?

    公開サーバーにアップロードされるプレプリント(査読前論文)は、誰でも自由に閲覧したりコメントしたりすることができます。しかし、査読プロセスを経ていないため、品質や信頼性が低いケースが多いことも事実です。一方、専門家のフィードバックが得られる機会でもあるため、プレプリントは著者にとってメリットがあります。この記事では、プレプリントの利点と課題を確認した上で、その人気の高まりが査読への信頼を損なっていないかを考えます。 プレプリント 出版の利点 好ましい出版形態としてプレプリントが急速に人気を集めている理由は、次の通りです。 研究成果の発表を迅速化し、優先権を確保する査読付きジャーナルに原稿を投稿すると、複数回のチェック、レビュー、修正依頼を経て、アクセプトまたはリジェクトの判定が下されます。このプロセスには数か月かかることも珍しくありません。ただ、判定結果を待つ間に他の人が同じアイデアで論文

    プレプリントの成長は査読への信頼を揺るがしているのか?
    kitone
    kitone 2020/12/05
    R Pubsureの紹介
  • ハゲタカジャーナルで査読を行う研究者たち

    で、1000誌以上のハゲタカジャーナルで査読が行われていることが分かりました。これらのほとんどは、査読や出版の経験が乏しい、アフリカや中東地域出身の若手研究者による査読であることが確認されています。 ハゲタカジャーナルには、「金銭と引き換えに論文を出版し、査読を行わない」というイメージがあります。しかし今回の研究で、Cabell’s Blacklistに掲載されたハゲタカジャーナルの査読報告書6000件以上が、Publonsに登録されていることが分かりました。これは、一般的に信じられていることとは逆に、たとえ査読を実施していたとしてもハゲタカジャーナルである可能性がある、ということを示しています。 Publonsは、強力な検証プロセスを導入していることから、それらの査読が実際の記録であると確信しています。つまり、登録された査読情報は、ジャーナル投稿システム経由で直接追加されたものか、査読者

    ハゲタカジャーナルで査読を行う研究者たち
  • PubMed内のハゲタカジャーナルに、学術界で懸念の声

    米国立医学図書館(NLM)の国立生物工学情報センター(NCBI)が運営する、生物医学系論文のアブストラクトや参考文献のリポジトリであるPubMedは、研究者にとって信頼できる文献ソースです。しかし、デジタルリポジトリ内のハゲタカジャーナルの論文の存在に、研究コミュニティで懸念が芽生え始めています。 著者から論文掲載料を受け取る代わりに論文出版を保証するハゲタカジャーナルは、出版プロセスに不可欠な査読プロセスを無視し、質の低い論文を世に送り出しています。科学コミュニティが懸念を深めているのは、PubMed内で疑わしいジャーナルの論文が何度も発見されているからです。 ナイジェリアの大学で研究者として活動しているスサンタ・パハリ(Susanta Pahari)氏は、PubMedで、ハゲタカの疑いのある4誌のジャーナルの論文を見つけました。DOAJ(オープンアクセス学術誌要覧)と、ハゲタカの疑いが

    PubMed内のハゲタカジャーナルに、学術界で懸念の声
  • 「アカデミックハイジャック」:学術界の裏通りで街頭犯罪に遭わないために

    先日、ジャーナルに論文を無断で出版されて混乱している著者から相談を受けました: 「投稿した論文の状況を問い合わせるメールを送ったのですが、返答がなかったため、最終的に論文を取り下げることにしました。しかし、取り下げの意思表示に対する返答もなく、著作権に関する私の同意を得ないまま、無断で出版されていました。どのように対応すべきでしょうか?出版された論文を撤回する方法はありますか?」 このようなケースは、決して珍しいものではありません。論文を出版したいと思うあまり、著者は盲目的にハゲタカジャーナルの罠に引っかかってしまうのです。騙されたことに気付いた頃には、論文は人質となり、多額の金銭を要求されることになります。いずれにせよ、著者の長年の苦労や、積み上げてきた信頼は、危機に晒されます。このような状況から脱するにはどうすればいいのでしょうか?ハゲタカジャーナルから身を守る術はあるのでしょうか?論

    「アカデミックハイジャック」:学術界の裏通りで街頭犯罪に遭わないために
    kitone
    kitone 2019/02/20
    これはちょっと違うはなしか
  • 中国政府が国のリポジトリでの研究データ共有を義務化

    中国は、国内のすべての研究者に対し、国のリポジトリでのデータ共有を義務付ける方策を新たに導入すると発表しました。これに伴い、研究データ管理のシステム化と標準化を目指す中国国務院総務局は、「研究データの管理方法」と題した通知を公表しました。 この通知には、対象範囲の概要とその実行に責任を持つべき当事者が規定されています。詳細は通知に記載されている通りですが、主として以下の点を目的としています: 研究データの安全性の確保 オープンシェアリング水準の引き上げ国内科学技術のイノベーション支援経済的・社会的発展の促進国家安全保障の保護 データセンターの設置や、リポジトリに登録されたデータの管理は、中国科学技術部が先導することになります。通知によると、データセンターが「研究データのパブリックシェアリングにおける重要なツール」としての役割を果たし、「国内外における研究データの交換に関する協力関係の強化」

    中国政府が国のリポジトリでの研究データ共有を義務化
    kitone
    kitone 2018/09/14
  • 重複出版と同時投稿の罠

    イントロダクション 研究や出版での倫理的行動は、誠実な学術的、科学的研究には不可欠です。今日ではほとんどのジャーナルがこの点を切実に認識しており、彼らはこれらの問題に関する方針1-6を発行し、「出版倫理に基づくベストプラクティスの認識と遵守」5を著者に求めています。この記事では、非倫理的とみなされる、蔓延した2つの関連する出版行為、重複出版と同時投稿について取り上げます。記事は信頼性の高い国際的な出版倫理のガイドラインを参照にしています7-10。 重複出版 重複(または余剰)出版とは、出版済みの論文と質的に同類の論文を、情報源を出したりオリジナルの著作権者の許可を取得したりせずに、同じ著者が出版することです7,11,12。オリジナルと2つ目の論文には、タイトルが新しくなっていたりアブストラクトが改変されていたりなど、不必要な変更による違いがあるかもしれませんが、データセットと研究結果は

    重複出版と同時投稿の罠
    kitone
    kitone 2018/03/01
    重複出版のほうはもやもやすることが多い
  • データ共有を拒んだ著者の論文査読を拒否:査読者の対応に賛否

    心理学の分野で起きているデータシェアリングと透明性に関する論争が、再び世間の注目を集めています。米国心理学会(APA)が発行するジャーナルの顧問編集者、ゲルト・ストルムス(Gert Storms)氏は、著者から論文の元データの共有を拒まれたために査読を拒否したことを理由に、辞職を迫られています。 ルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)の心理学部教授を務めるストルムス氏は、データの透明性や共有の重要性を啓蒙する Peer Reviewers' Openness Initiative(査読者の開放性に関するイニシアチブ)を支持する研究者の1人です。このイニシアチブでは、規定の条件を満たさない論文に対して「査読を引き受けない、出版を認めない」ことを約束する査読者を募っています。データ共有を拒んだ著者の論文の査読依頼をストルムス氏が断ったのも、このイニシアチブに則ったということでしょう。 この問題

    データ共有を拒んだ著者の論文査読を拒否:査読者の対応に賛否
    kitone
    kitone 2017/12/11
  • 「再現不可能性の問題は深刻ですが、誤解されている面もあります」

    研究者は多忙なものですが、その中でもヨナス・ランスタム(Jonas Ranstam)氏はとりわけ忙しい研究者と言えるかもしれません。ランスタム博士は世界でもっとも多くの論文を査読した人物として公式に認定されており、1年間で661の論文を査読したことがあります。医学統計学者である同氏は、査読者の貢献を称えるためにPublonsが設けたSentinels of Science(科学の門番)賞を2016年に受賞し、最高の査読者の1人として知られるようになりました。今回のインタビューでは、医学統計学から査読まで、幅広いテーマについてお話を伺うことができました。 ランスタム博士は、フルタイムの研究職から身を引く前は、医学統計学の教授や上級講師として、ルンド大学(スウェーデン)など複数の学術機関に務めていました。現在は医学統計学者として、学術・研究機関、病院、政府機関、企業の臨床学や疫学研究者の統計

    「再現不可能性の問題は深刻ですが、誤解されている面もあります」
  • 若手研究者のためのオープンアクセス出版ガイド

    近年、オープンアクセス(OA)は着実にその勢いを増しています。ジャーナルや出版社の多くはOAでの出版を行なっており、著者の選択肢も広がってきています。しかし、多くの研究者(とくにキャリアの浅い研究者)は、いまだにOA出版に対してぼんやりとした印象を抱いています。OAって何?OAで出版する意義は?OA出版にはどんな選択肢があるのか?このような疑問が頭をよぎり、その答えが不明瞭であるために、OAに対して懐疑的になりがちなのです。今回の記事で、OA出版の基を学びながら疑問点を解消していきましょう。 オープンアクセス(OA)とは? OAは、科学研究をすべての人に無料で公開し、その知見を利用しやすい環境を作ることで科学の発展を促進することを目的としています。これまでの学術出版界では購読モデルが採用され、読者がコンテンツに対して料金を支払ってきました。また、学生などの利用者が論文を読めるように、図書

    若手研究者のためのオープンアクセス出版ガイド
    kitone
    kitone 2017/08/24
  • 雑誌の危機(Serials Crisis):国立台湾大学、エルゼビア発行誌の購読を打ち切り

    国立台湾大学(NTU)附属図書館は、高額な購読料を主な理由として、エルゼビアのジャーナルデータベース「ScienceDirect(サイエンスダイレクト)」の購読を、2017年をもって打ち切る予定であることをホームページ上で発表しました。NTUの総長、副総長、教員らも、この決定を支持しています。 同図書館は現在、エルゼビアが発行する784誌を含め、計約4700誌のジャーナルを購読しています。エルゼビアのジャーナルが購読誌全体の約17%を構成しており、購読費全体の33%を占めています。近年の購読料の高騰に対してNTUはこれまでにも対策を講じており、エルゼビアのジャーナルの購読誌数は、2008年の833誌から、2016年の784誌まで削減してきました。しかしながら購読料の高騰は著しく、状況の改善は見られませんでした。発表によると、NTUがエルゼビアのジャーナルの購読を2年間更新(2017~201

    雑誌の危機(Serials Crisis):国立台湾大学、エルゼビア発行誌の購読を打ち切り
  • 博士論文をジャーナル論文に書き換える際の基本

    若手研究者にとって、「論文を出版しなければ」というプレッシャーはとてつもなく大きなものです。ポスドク研究者ならば、科学コミュニティで信用を確立するために、自分の名前で少なくとも2、3の論文を出版しておく必要があります。駆け出し研究者にとって論文を書くことは非常に大変な作業で、リサーチクエスチョンを思いつくことさえままならないことも多く、状況は困難を極めます。 博士号取得後、すぐに論文を出版するための1つの方法として、博士課程で取り組んだ研究で集めた材料を再び吟味してみるということが考えられます。修士論文とは異なり、博士論文には独自の研究が含まれているはずです。博士課程の学生はたいてい、何ヶ月もの期間をデータ収集や分析、論文執筆に費やしています。これらの研究材料を最大限に活用して、博士論文を1あるいは複数のジャーナル論文に変換することが可能なのです。完成した博士論文をもとにジャーナル論文

    博士論文をジャーナル論文に書き換える際の基本
    kitone
    kitone 2017/04/28
  • オープンアクセス方針/義務化は世界でどれくらい採用されている?

    オープンアクセス(OA)方針とその義務化は、科学研究にOAの概念がどの程度受容されているかを示す直接的な指標です。Open Access Weekの2016年のテーマは「オープン・イン・アクション」でしたが、世界のOA方針/義務化の状況は今どうなっているのでしょうか。Registry of Open Access Repository Mandates and Policies(ROARMAP)のデータベースをもとに、世界中で実際にどれくらいの助成機関や研究機関がOA方針を策定し、義務化を行なっているのかを調べました。それによると、より多くの組織や助成機関がOAによって得られる恩恵を認識し始めており、研究やデータを一般に公開して利用可能な状態にするよう研究者たちに働きかけていることが分かります。ROARMAPデータベースから入手したデータを以下にまとめましたので、自由にダウンロード、共有、

    オープンアクセス方針/義務化は世界でどれくらい採用されている?
    kitone
    kitone 2017/04/28
  • ハゲタカ出版社疑惑のOMICSがカナダの著名出版社を買収 | Editage Insights

    論理的根拠に乏しいいわゆる「ジャンクサイエンス」(疑似科学/ニセ科学)を流布しているとの非難を浴び、ハゲタカ出版社の疑惑がかけられている学術出版社、OMICS International(インド)が、カナダの定評ある著名出版社、Andrew John PublishingとPulsus Groupを買収しました。この2社が出版するジャーナルには、Plastic Surgery、Canadian Journal of Pathology、Canadian Journal of Optometry、Canadian Journal of General Internal Medicineなどがあります。この買収について、カナダのマスコミ大手CTV Newsとトロント・スター紙は共同調査を行いました。調査報告によると、買収が発覚した経緯も物議を醸すものであるらしいことが分かりました。トロント・ス

    ハゲタカ出版社疑惑のOMICSがカナダの著名出版社を買収 | Editage Insights
    kitone
    kitone 2017/03/11
  • 論文の共同執筆の枠組みを変える多言語対応型プラットフォーム | Editage Insights

    知識は、あらゆる人に開かれるべきです。私たちは、購読者の皆さんが記事を紹介し、ウェブに再掲載し、プリントすることを推奨します。我々のクリエイティブコモンズ・ライセンスにより、それらの活動を、無料で行うことが可能です。その際、次の基ガイドラインを守って頂くようお願いいたします: 帰属:必ず著者名を明記してください。著者たちは、この記事を書くために多大な時間と労力を費やしています。 エディテージ・インサイト:出典元として、「エディテージ・インサイト」と明記してください。 ティーザー広告の活用:記事の数行のみを掲載し、「記事全文はエディテージ・インサイトでお読みください」と言うことも可能です。記事のリンクを貼るのをお忘れなく! 画像の再使用:我々の記事の写真を再掲載する際は、オリジナル画像の出典元から事前に許可を得るか、またはクレジットを明記することが必要な場合があります。 手軽で便利な埋め込

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  • 公共リポジトリでのデータ保管について、分からないことがあります。

    FigshareのデータセットやメタデータはCC0ライセンスで公開されるので、データセットはパブリックドメインとして公開されることになります。このため、データ再利用のための法的制約は緩くなります。ただし、ユーザーには、データ所有者に再利用について事前に申し出る必要はないものの、出典を明記することが求められます。FigshareのデータにもDOIが付き、引用が可能です。DOIを引用することで、ほかの研究者たちが元データにさかのぼりやすくなります。 PLOSONEは著者に、データ共有方針を順守し、データ共有ステートメントを提出することを期待しています。論文タイプ別のデータ共有に関する具体的な要求事項については、PLOSONEのウェブサイトをご覧ください。 ただし、倫理上の理由や患者のプライバシー保護のため、データ公開に懸念がある場合は、ジャーナル編集部にその旨を伝えましょう。そのような場合、ジ

    公共リポジトリでのデータ保管について、分からないことがあります。
    kitone
    kitone 2017/01/05
  • オープンアクセス出版の基本

    キャリアの浅い研究者にとって、論文を出版し、研究を認めてもらうことは非常に重要です。オープンアクセス(OA)出版は、研究者の認知度を最大限に高めるものです。ところで、オープンアクセスとは一体どのようなものでしょうか? オープンアクセスの基を理解するために役立つ情報をまとめました。参照に便利なPDF版もダウンロードできます。 オープンアクセス(OA)出版の基 オープンアクセス出版の基を理解するために役立つ情報― オープンアクセスでは、出版済みの研究に: 無料で オンライン上で 制限なしで アクセスすることができます。 従来の出版とオープンアクセス出版の違いとは? 従来の出版 ・論文は、購読料を徴収するジャーナルに掲載される ・出版された論文を閲覧できるのは、購読者のみ ・全てのジャーナルを購読している図書館はない ・このため、とくに一般の人々には研究が届きにくい ・研究を世界に広めにく

    オープンアクセス出版の基本
    kitone
    kitone 2015/11/06
    「たいていは資金提供者や機関がオープンアクセス出版のAPCを負担します」 そうなん?と思ったらただの誤訳のようだ。
  • オープンアクセス:韓国と日本からの視点

    エディテージ・インサイトについて 学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供するエディテージ・インサイトは、著者をはじめとする学術出版関係者のための総合ポータルサイトです。オリジナルリソースを活用して、学術出版のエキスパートを目指しましょう。今すぐ登録して、研究に役立つヒントのほか、英文ライティング・ジャーナルでの論文出版・最善の出版慣行・出版のトレンドに関するエキスパートからのアドバイスを手に入れましょう。 もっと読む 会員になる ゲストとして貢献する お問い合わせ 利用規約

    オープンアクセス:韓国と日本からの視点
    kitone
    kitone 2015/10/28
    インタビュー動画。谷藤さん登場。韓国の情報はありがたい。
  • T&F社のBASP誌がP値の使用禁止を発表

    P値は帰無仮説検定の基として広く利用されており、統計学的妥当性を見るための「至適基準」と言われてきました。しかし、P値の利用と、<0.05という棄却域(P値が0.05未満の場合、帰無仮説を支持しない強力な証拠と考える)に対して批判的な専門家も多く存在します。値の操作が容易で、脆弱なデータを支持するために利用されているというのがその理由です。P値に否定的な研究者は、P値は「当てにならない」、すなわち再現性が高くないという事実も指摘しています。 議論の余地はあるものの、P値は数多くの研究に利用されてきました。P値の利用に伴う諸問題を考慮した社会心理学系のジャーナル、Basic and Applied Social Psychology(BASP)は、帰無仮説有意性検定およびそれに類する統計学的処理を禁止すると発表しました。この新方針について、同誌編集者のデイビッド・トラフィモー(David

    T&F社のBASP誌がP値の使用禁止を発表
    kitone
    kitone 2015/10/27
  • Publonsの創設者にインタビュー:「科学加速化ミッション」

    アンドリュー・プレストン氏(Dr. Andrew Preston)は、Publons.comの共同設立者です。 Publons は、査読をより迅速で、効率的、かつ効果的にすることで科学を加速化させるという使命を担い、2012年に設立されました。この使命を達成するための重要な構成要素の一つが、査読したことに対する正当な評価を研究者に与えることでした。 2014年9月時点で、Publonsでは、数百のジャーナルに対し、28,000人の異なる査読者により50,000万件以上のレビューが行われています。 プレストン氏は、経済学者と物理学者の教育を受けています。ヴィクトリア大学ウェリントン校で物性物理学(condensed matter physics)のPhDを取得し、マサチューセッツ州にあるボストン大学でx線分光法のポスドク研究を完成させました。 現在の査読システムを簡単に説明していただけません

    Publonsの創設者にインタビュー:「科学加速化ミッション」
    kitone
    kitone 2015/05/25
    「実際に、認識されていない膨大な仕事が査読にはあり、研究者がそれらにハイライトを当てるのを、私たちは手伝おうとしているのです。」