MoritaSaki in the pool──メンバーは男女4名、どうやら“モリタサキ”はメンバーにはいない。これが、彼ら/彼女らと対面する前の時点で知っていた、このバンドに関する情報の全てだった。あまりにも得体が知れなかった。しかし、極度に情報が削がれた“無色”の状態で、純粋に音を音として聴けたことが何よりラッキーだったし、その出会い方が正解だった、と今回のインタビューを通して強く感じた。 となると、まだMoritaSaki in the poolに出会っていない人は、この記事を読むべきではないのかもしれない。つまりこれ以上ネタバレを食らいたくなければそっとリンクを閉じ、まずは音源を聴いてみることをオススメしたい。現在(2023年9月時点)リリースされている作品は2枚のEPと2枚のシングル。ストリーミングでも聴ける。1st EPのCDはこの記事を読む頃には売り切れているかもしれない、で
2人はまさに、重要な転換点を迎えている──大阪・箕面を拠点に活動するRyuta WachiとMaaya Wachiによる夫婦デュオ、Still Dreamsの新作ミニアルバム『Nerve』は、全6曲ながらその事実を端的に示す。本作は自主レーベル、Be Here Now Recordsからリリースされ、歌詞はキャリア初となる全編日本語で、サウンドの面はこれまで以上にエレクトロ・ミュージックやインディー・ダンスに接近。強いポップネスが貫かれ、リスナーに歩み寄るようなオープン・マインドに満ちた、美しく、親しみやすいトラック集である。 本稿では、そんなある種の記念碑的な作品とも言える『Nerve』を起点として、Still Dreamsを紐解いていく。それぞれの楽曲における意識や影響源などを詳しく聞きつつ、過去のリリース作品や2人の興味、ゲームや文学など音楽以外の好みについてなど、ディープな部分にま
2022年10月26日、名古屋が誇る歌謡シューゲイザー・バンド、溶けない名前が新作EP『幽かにそう纏う』をリリースした。2021年の再録アルバム『タイムマシンが壊れる前に』を除けば、オリジナル作品としては実に5年ぶり。バンドの帰還を待ち侘びていたリスナーも多いだろう。 本稿は、文字通り待望の新作をリリースした溶けない名前を今一度解き明かすべく実施した、メールインタビューの記録である。これまでのディスコグラフィーを辿りながら最新作を深掘りしつつ、楽曲の制作過程、音楽から短歌や詩に至る様々な影響源など、バンドの首謀者であるイトウ氏(Gt. Vo.)が詳細に語る。 質問作成=鴉鷺 編集=對馬拓 Q. 最初に、バンド結成までの経緯をお聞かせ願えないでしょうか。 A. どうぞよろしくお願いいたします。メンバーが初めて集まったのは2012年の春頃になります。当時は“バンドを組もう”と集まったわけではな
本記事は、2021年で30周年を迎えたMy Bloody Valentineの2ndアルバム『Loveless』を記念した企画の一環として実施した、Twitterのユーザーによる投票企画「オールタイム・ベスト・シューゲイザー」の集計結果をまとめたものです。Twitter上では昨年末にトップ50位以内の作品のみ発表しておりましたが、『Loveless』のリリース当日である2022年11月4日、トップ100位以内の作品を一挙公開いたします。 なお、本企画はこれまで様々なオールタイム・ベスト企画を開催してきたJune氏から持ち込みがあり、Sleep like a pillowとの共催として実施したものです。1人につき最大30作品を順位付けで投票していただき、1位=30点、2位=29点・・・・29位=2点、30位=1点とそれぞれ得点化。全ての票から足し合わせてランキング化しております。 【投票企画
バンドは生きている。pollyからメンバーが脱退すると知った時、嫌な予感が全くよぎらなかったわけではない。この先どんな未来があるのか、期待が不安に、不安が期待に反転し続けるような心地がしたものだ。しかし、結論から言えばそれは完全に杞憂だった。 2月に満を持して傑作3rdアルバム『Pray Pray Pray』をリリース。4月には10周年ワンマンをもってメンバー2人が脱退。そして7月、新体制初ワンマン「MORNINGRISE」にて新メンバー、志水美日(Key. Cho.)が加入。ここまで半年足らずだ。その間、pollyが歩みを止めることはなく季節は目まぐるしく過ぎたが、その視線は常に先を見据えている。 今回、また新たな地平へと歩み始めたこのタイミングで、3人に率直な心境を聞くことができたのは貴重かもしれない。もちろん未定の部分も多く、越雲は相変わらず苦悩しているようだが、“これからのpoll
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