経済社会総合研究所ウェブサイトは、2021年2月20日にESRI統計情報・調査結果ウェブサイトと統合し、リニューアル及びURL変更を行いました。 恐れ入りますが、下記URLよりアクセスいただきますようお願いいたします。 The Economic and Social Research Institute website combined with the ESRI Statistics website for a revamp on February 20, 2021, leading to URL changes.Please use the following URL to access the new site. 経済社会総合研究所ウェブサイト トップページ(https://www.esri.cao.go.jp/index.html) シンポジウム・フォーラム(https://www
経済のプリズム No65 2009.2 1 労働分配率低下の問題はどこにあるか 予算委員会調査室 客員調査員 鈴木 準 (㈱大和総研 主任研究員) 1.はじめに 世界的な金融危機と経済低迷の中で、 雇用問題が最大の関心事となっている。 2002 年初め頃から 2007 年終わり頃まで外需主導で成長を続けてきた日本経済 であるが、世界経済の調整が著しくなったことで生産が急減速した。それをき っかけにして、労働市場がもともと抱えていた課題が顕在化したとも言える。 外需も内需も期待できないという環境にあって、失業率が上昇するなど現実の 雇用が低迷し、就業者の間にも雇用不安が蔓延すれば、それでなくとも弱い家 計消費が底割れするおそれがある。労働市場における目下の課題は、政府、企 業、労働組合をあげてのテーマになっている。 ただ、雇用に関する最近の議論では、ともすれば「小泉内閣以降の経済政策 に問題
第1節 質の高い雇用と生産性向上 以下では、まず、質の高い雇用の創出という観点から、労働市場の構造がどう変化しているかを業種別、職業別の雇用変動や賃金水準の違いなどに着目しながら検討する。次に、雇用や賃金の長期的な動きと関係の強い生産性の動向を分析し、生産性上昇を通じて質の高い雇用の確保を目指すための論点を検討する。また、以上の分野横断的な検討を踏まえて、IT、介護、農業・食品といった具体的分野における生産性と雇用・賃金を取り巻く課題を抽出する。 1 業種別、職業別の雇用と賃金 ここでは、2000年代を中心に労働市場の動向を振り返りながら、「産業別の雇用配置は需要の変化に対応してきたか」「職種間のミスマッチはどこにあるか」「賃金はミスマッチを調整する機能を果たしているか」といった論点について考える。 (1)産業別の雇用配置は需要の変化に対応してきたか 雇用の創造は、潜在需要のある産業に対し
日本経済は少子高齢化により労働力が減少する局面に突入する。特に2007年は、戦後生まれのベビーブーム世代(団塊世代)の第一陣が60歳という定年退職の年齢に到達する節目の年となる(第2-1-1図)。これは経済成長の要因の一つである労働力が減少することを意味する。高齢化の進展は労働力を減少させるとともに、高齢者の増加による貯蓄率の低下を通じて投資水準が低下することも懸念される1。資本の蓄積が困難となれば経済成長の鈍化は避けられない。 労働や資本の量的拡大が困難であれば、日本経済全体の成長率を維持するためには、労働や資本の質的向上を目指し、国民一人当たりの成長率を高めていく必要がある。すなわち、労働投入当たりの生産の効率化、労働生産性を向上させることが重要となる。 1 労働生産性の推移と変動要因 ● 労働生産性の成長率に寄与する資本深化と全要素生産性 我が国のマクロ的な労働生産性の推移をOECD
経済社会総合研究所ウェブサイトは、2021年2月20日にESRI統計情報・調査結果ウェブサイトと統合し、リニューアル及びURL変更を行いました。 恐れ入りますが、下記URLよりアクセスいただきますようお願いいたします。 The Economic and Social Research Institute website combined with the ESRI Statistics website for a revamp on February 20, 2021, leading to URL changes.Please use the following URL to access the new site. 経済社会総合研究所ウェブサイト トップページ(https://www.esri.cao.go.jp/index.html) シンポジウム・フォーラム(https://www
クルーグマンのコラムの翻訳です。これは最近、彼がブログで書いていた技術進歩と人的資本の損失(何が価値ある資本なのかは技術を含めた社会のありように依存しますから)、そして不平等の拡大についての記事をまとめたものになってます。 このブログははてなのブログ(はてなダイアリー)なんですが、はてな民にはプログラマーが多いせいか、プログラミングスキルの陳腐化と新しいスキルの学習の必要性の話題をちょくちょく見ます。そういう個人の努力は誰にとっても必要なんですが、しかし社会全体が変わる時には個人の努力だけじゃ追いつかないですよねぇ。 誤訳・タイポなどがありましたら、コメント欄にお願いします。 「ラッダイトを憐れむ歌」*1 2013年6月13日 1786年、イングランド北部の羊毛産業の中心、リードの織物労働者が「羊毛をあらすき」する機械の利用の増加に対する抗議を発した。この機械は、かつてはスキルを持った労働
ディストピア在英ジャーナリストの小林恭子さんが、米大手ネット通販・アマゾンの配送センターをルポした英紙フィナンシャル・タイムズの記事を紹介しておられたが、英大衆紙デーリー・メールもFT紙の記事を転載した。競争の厳しい英メディアが、「後追い」記事を載せることはあっても「転載」は非常に珍しい。 米映画ターミネーターは、人工知能スカイネットや殺人ロボット・ターミネーターの支配に抵抗する人間の近未来を描いた。アマゾンの配送センターでは、サトナブ(衛星測位システム)の携帯端末を持たされた労働者がコンピューターの指示通りに働いている。 人間性より効率性を優先するアマゾンの人間オートメーションは、ディストピア(ユートピアとは正反対の社会)を英国人に連想させるのだろう。英作家ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』は、英国人が一番嫌う社会だ。 サッカー場を9つ合わせた広大なアマゾンの配送センタ
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