アーティクルのタイトルは帯の惹句から。手掛けた舞台52本がすべて黒字という、シス・カンパニーの北村明子プロデューサーによる新書。 ご本人が直接書いたのではなく、『アエラ』の名物ルポ「現代の肖像」で北村氏を担当した島崎今日子氏の取材・文による「語りおろし」。それら過去記事を読んでいれば重複する個所も多く、特に目新しさはないが、彼女を知らない読者がそのポリシーや軌跡を追うにはいいだろう。 巻末には、こまつ座との共同プロデュース『ロマンス』(2007年)で北村氏の仕事を間近で見た井上ひさし氏の文章とプロデュース全作品リスト。サブタイトルは「『好き』をビジネスに変えたプロデューサーの仕事力」。 (参考) 「現代の肖像」北村明子氏
生身の演技力で勝負 舞台「ひとり語り 弥々」に主演 毬谷友子2009年9月27日 毬谷友子さん=郭允撮影 あでやかに扇をつかう権高な貴婦人、はかなくしなだれる少女、残虐の快楽をむさぼる悪女……高貴なる過激さ。三島由紀夫の「サド侯爵夫人」やオスカー・ワイルドの「サロメ」などにも通じるイメージだ。 宝塚歌劇団で舞台の基本を学び、英ロイヤル・シェークスピア・カンパニーのエイドリアン・ノーブルに本の読み方を仕込まれた。蜷川幸雄や串田和美、野田秀樹らの演出作に出演。カメレオンのように演じる。 一生ものとして精魂傾けるのが、亡父矢代静一が書いた一人芝居「弥々(やや)」だ。92年以来、再演を重ね、今や演出も兼ねる。 良寛の前に、かつて愛し合った女性、弥々の娘が現れて母の話を紡ぎ始める。16〜72歳の女性を一人で演じ分ける。「弥々は、父が考える、魔性と聖性を併せ持つマグダラのマリア、父が思い描く女性像だと
日本では毎年、膨大な数の戯曲が生まれています。けれど書店などに置いてある戯曲はわずかで、 人気劇作家の作品ですら読む機会が限られています。 戯曲は売れにくい…。結果として出版は控えられ、出版されても部数が少なく高価なものになってしまう。手に入らないから読者は減り、減るから更に出版されない…。そのような悪循環が起こっています。 この問題は、現役劇作家の作品だけに留まりません。岸田國士、三好十郎、森本薫、宮本研、田中千禾夫、等々。日本が生み出して来た偉大な劇作家達の名作戯曲ですら、絶版になる状況です。これは次世代への継承を考えるうえでも大きな問題です。 日本劇作家協会では、「二十一世紀戯曲文庫」として、戯曲のオンデマンド出版・電子出版をしています。一度は読みたかった名作戯曲から、現役劇作家の未出版戯曲までの、幅広いラインナップ。 各作品の巻末に上演許可の申込方法を付記するなど、実用的な工夫もし
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。
安田 顕が明かす私のターニングポイント『北海道生まれ。地元意識が起点ですが、それを大げさに強調したくはない』安田 顕(やすだ・けん) 1973年12月8日生まれ。北海道室蘭市出身。北海学園大学在学中、演劇活動を開始。96年、森崎博之と大泉洋、佐藤重幸、音尾琢真とともに演劇ユニットTEAM NACSを結成。2008年に出演したNHK連続テレビ小説『瞳』では、祭りをこよなく愛す江戸っ子・石田勇蔵役を好演し、お茶の間の顔として浸透した。現在「コールセンターの恋人」(テレビ朝日系)に出演中。また今秋、映画「大洗にも星はふるなり」公開も予定されている。 室蘭という町から札幌の大学に進学したんですが、最初に目を向けたのは、演劇研究会ではなくてジャズ研究会なんです。 僕としては、ウッドベースを弾けるようになるとカッコいいじゃないかと思っていたんですが、あまりのレベルの高さに恐れをなしまして。その後、勧誘
PROFILE HIDEKI NODA In 1955, Hideki Noda was born in Nagasaki, Japan. Noda is a playwright, director and actor. Noda launched his first theatre company, Yume no Yuminsha and creating many works to much acclaim. After disbanding the company in 1992, he went to study in London. In 1993, he established a theatre production company called Noda Map. Since then, presented a succession of major hits, inc
三谷幸喜の東京サンシャインボーイズ復活公演をWOWOWで放送 2009年4月21日(火) 17時49分 わずか150人の客席で12日間しか観ることのできなかった東京・新宿シアタートップスの最終公演で、15年ぶりに復活した東京サンシャインボーイズの最新作「returns」を、WOWOWが6月14日(日)後4・00に放送する。 09年3月に閉館した東京・新宿の劇場シアタートップス。そこは、各種劇団や演劇集団などの活躍の場として多くのスターたちを排出してきた劇場。1983年当時、日本大学芸術学部に在籍中の三谷幸喜を中心に旗揚げし、“最もチケットの取れない劇団”として一世を風靡した伝説の劇団「東京サンシャインボーイズ」もその1つだった。 三谷幸喜の新作で、西村雅彦、相島一之ら当時のメンバーが集結した「東京サンシャインボーイズ」。15年ぶりの復活にあたり、彼らのホームグラウンドであるシ
休団中の三谷幸喜率いる劇団「東京サンシャインボーイズ」が、今月末に閉館する東京・新宿の小劇場シアタートップスの最終公演で(18~29日)、15年ぶりに12日間だけ復活する。発起人の俳優、相島一之は「大きな花火を打ち上げたい。特別な時間を楽しんでほしい」と話す。(柳谷昇子) シアタートップスは昭和60年に設立以来、“若手劇団の登竜門”として数々の人気劇団が輩出し、良質の芝居を上演してきた。 東京サンシャインボーイズは同劇場で「12人の優しい日本人」を皮切りに、平成6年の最終公演まで7作品を上演して、「30年間の充電期間」に入った。復活公演も同劇場で行う予定だった。 閉館を知った相島は三谷をはじめ、阿南健治や西村雅彦、小林隆、宮地雅子、甲本雅裕ら団員に「何かやろう!」と声をかけ、メンバーは二つ返事でそれぞれがスケジュールを調整し、集結することになった。 「幅広く面白い作品を上演していた稀有(け
芸術文化の創造・発信を目指す「東京文化発信プロジェクト」の一環として、26日から来月29日まで、舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー(F/T)」が開かれる。2016年の五輪招致を目指す首都にふさわしい演劇祭のあり方とは。演出家の蜷川幸雄氏と、劇作家・演出家・俳優の野田秀樹氏が語り合った。 (聞き手・文化部 多葉田聡) ―― 蜷川さんが東京芸術文化評議会の評議員として提案した演劇祭が実現しました。 蜷川 これだけの大都市で優れたフェスティバルを持っていないのは文化に愛情がない。外国のいいフェスティバルに行くと、いろんな人や新しい観客と出会ったりして楽しいよね。 野田 英国のエディンバラ国際演劇祭は街中が演劇のためにあるかのようだった。普通の店や銀行でさえも、劇場として貸してくれるぐらいの勢いでした。 蜷川 東京には神社がいっぱいあるから、各神社で野外劇をやればいい。花園神社や増上寺、築
芝居にまつわるあれこれ(メインは歌舞伎、文楽などの伝統芸能&シェイクスピア。故蜷川幸雄さん縁の役者さんたちも追いかけています) 三鷹市公会堂での「東西狂言の会」の開演前と休憩後開演前の場内アナウンスが 印象に残ったので、ご紹介します。 たいてい開演前アナウンスは紋切型に項目を羅列するだけで、その時間帯に 飛び込んでくる人とか、開幕間際までお隣とのおしゃべりに専念、幕が開いて からようやく携帯をドライブモードにし(まずそういう人はなぜか電源を切らない)、 さらにそれからオペラグラスをベリベリ音のするマジックテープもついたケース から取り出すというような、本当は一番聞くべき人の耳にはまずほとんど届か ないものですが、今回のアナウンスは客席の笑いを誘いつつ、なんとなく みんな「それだけ丁寧に言うのなら」と思ってしまうものでした。 「携帯の電源をお切りください」「写真撮影、録音、録画は禁止」あたり
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 一つの世界で、頂点を極めることは難しい。 劇作家であり、演出家であり、自らも俳優を務める野田秀樹は、演劇の世界で、30年以上トップを走り続けている。 1980年代を席巻した劇団〈夢の遊民社〉を覚えているだろうか。76年に東京大学演劇研究会を母体として結成された〈夢の遊民社〉を主宰したのが野田秀樹だ。〈夢の遊民社〉は、「小劇場演劇第3世代」の代表として、常に注目を浴びる舞台を発表し、観客動員数でもトップを走っていた。 30年以上、トップを走り続ける いわゆる「新劇」と呼ばれる大手の既存劇団のリアリズム演劇のアンチテーゼとして自由な演劇や舞台芸術が目指されるようになったのが、60年代。故・寺山修司などがその先駆けで、「第1世代」と呼ばれ、彼らの実
ヒット作となった漫画がその分野を広く知らしめ、その分野に新たな人材を増やすという効果は、相当なものがあると思います。 数多の野球漫画が野球少年を増やし、キャプテン翼が人気を集めてサッカー少年が増えたようにです。 この点で、ガラスの仮面が演劇人口を増やした効果は大きく、ある世代では、ガラスの仮面を読んでなければ演劇を始めてなかったという人も少なく無いだろうと思います。 直接のきっかけではありませんが、なにを隠そう私もガラスの仮面を読んでなければ、演劇を始めていたかどうかはわかりません。 これを私は「ガラスの仮面効果」と呼んでいます。 また、その効果を持続させるために、このように長いスパンで新刊が出ることは、日本演劇界のために、むしろプラスではないかと考えています。 そして、現在、ガラスの仮面効果は最盛期よりも確実に弱まっています。また少子化の時代となり、他にも多様な「おもしろいもの」がある中
東京サンシャインボーイズ15年ぶり復活!…シアタートップス3月閉館で再結集! 劇作家・三谷幸喜氏(47)を中心にした劇団「東京サンシャインボーイズ」が、15年ぶりに“復活”することになった。1994年の公演を最後に「30年間の充電期間」に入っていた同劇団だが、3月末に閉館する東京・新宿の小劇場シアタートップスの最後の公演を行う。同劇場は劇団にとって数々の名作を上演したゆかりの地で、相島一之(47)、西村雅彦(48)ら当時のメンバーが勢ぞろいして劇場の最後を飾る。 名物劇場の最後に、人気劇団が再集結して花を添えることになった。3月末に閉館するシアタートップスの最終公演として、3月18から29日まで「東京サンシャインボーイズ」が新作を上演する。 小劇場として数々の名作を生んだシアタートップスは、同劇団にとって思い出の地。91年「12人の優しい日本人」で初登場し、93年「ラヂオの時間」「彦馬がゆ
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