東京電力福島第一原発事故で全町避難となった富岡町が、個人宅などに眠る歴史資料を守ろうと、福島大学と協定を結び、保全に取り組んでいる。資料の確認・整理・調査研究・発表を通して、古里を離れて暮らすことになった町民に地域の成り立ちを見つめ直してほしいという。 富岡尋常高等小学校改築記念の色あせた明治期の写真は、新校舎を背に和服で居並ぶ男性たちの姿がいかめしい。結婚式でもらったご祝儀の金額の控え、筆書きの手紙類、女性向けの道徳の本、甲冑(かっちゅう)……。 江戸末期から昭和期の文書などが現時点で1万点近く町に寄せられている。旧家や商家の倉庫などに残されていたものだ。 町では原発事故後、家屋の取り… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みい