JR東海は15日、特急「ワイドビュー南紀」に使用するキハ85系先頭車のうち4両に、スポンジゴムによる「衝撃緩和装置」を設置することを発表した。 同社管内では近年、在来線列車と鹿との衝突が多数発生し、列車の遅延や車両の破損などの問題が生じているという。「ワイドビュー南紀」が走行する紀勢本線はとくに衝突件数が多く、鹿対策の一環として「衝撃緩和装置」が開発されることになった。 この装置の素材には衝撃を緩和するスポンジゴムが採用され、適切な角度で車両先端部に装着される。鹿と衝突しても線路の外に押しのける可能性が高まることから、衝突による問題の軽減につながると期待されている。「衝撃緩和装置」は来年5月からの設置を予定している。
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