2021年12月12日、JR赤羽駅から徒歩5分ほどの場所にたたずむコミュニティーカフェ「ソーシャルコミュニティめぐりや」の店先に、人だかりができていた。近づいてみると、水色の着物を着た1人の女性が、ホットプレートで料理をしながら何かを売っている。 「『赤羽ドッグ』はいかがですかー!」 赤羽ドッグは、カレー味の「ちくわぶ」のなかに魚肉ソーセージを詰めて焼き、チーズと海苔を巻きつけたものらしい。1本300円で販売していたので買ってみると、ちくわぶのもっちりとした食感と魚肉ソーセージのジューシーな味わいがおいしくて、あっという間に食べ終えた。 赤羽ドッグを考案したのは、店先で呼び込みをしていた着物の女性・丸山晶代さんだ。「『月島もんじゃ』のように『赤羽ドッグ』を浸透させたい」と目標を掲げる彼女。実は日本唯一の「ちくわぶ料理研究家」として、知る人ぞ知る有名人である。2019年5月には人気テレビ番組