豊富な知識とアイデアを持つ優れた科学者であっても、技術的な理由などで未発見や未解決の謎は多く残っています。イギリスの大手新聞社であるThe Guardianが、それぞれの分野で最前線を走るトップ科学者9人に「私たちの地球上の生命について残された最大の秘密は何ですか?」と質問を投げかけています。 Great unknowns: nine top scientists on the one mystery on Earth they’d like to solve | Global development | The Guardian https://www.theguardian.com/environment/2023/dec/26/great-unknowns-nine-top-scientists-on-the-one-mystery-on-earth-theyd-like-to-so
汎心論(はんしんろん)とは、生き物はもちろん今座っている椅子などの非生物でさえも、すべてのものには心ないし心に似た性質があるという哲学的な理論です。汎心論は16世紀に確立して、19世紀に西洋で流行しましたが、20世紀初頭には経験的な証明を重要視する論理実証主義の運動に取って代わられました。しかし、2000年以降になって汎心論は改めて「経験科学で解決できない、難しい意識の問題」への取り組みとして注目されており、哲学者だけではなく科学者たちも汎心論に関する議論を展開しています。 Everything in Our Universe May Be Conscious, Scientists Say https://www.popularmechanics.com/science/a60229168/panpsychism-everything-has-a-soul/ 汎心論は、16世紀のプラトニ
心理学者。キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所の講師。2015年に科学的心理学会(アメリカ)の「期待の星(ライジンング・スター)」賞を受賞。『タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ワイアード』などに数多く寄稿し、BBCラジオなどの出演もある。 Science Fictions あなたが知らない科学の真実 スタンフォード監獄実験はイカサマだった! 権威ある心理学研究の100件のうち、再現に成功したのはたったの39%!? 科学の信頼性を根底から揺るがす「再現性の危機」に迫る真実の書、日本上陸! 科学における不正・怠慢・バイアス・誇張が起きる仕組みを多数の実例とともに解説。既存の本で知ったウンチクを得意げに語る人に読ませたい、真実の書。 バックナンバー一覧 「科学的に証明されている」と聞くと、わたしたちはそれを「現時点での最上級の信頼」に値するものだと受け取る。しかしその「
心理学者。キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所の講師。2015年に科学的心理学会(アメリカ)の「期待の星(ライジンング・スター)」賞を受賞。『タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ワイアード』などに数多く寄稿し、BBCラジオなどの出演もある。 Science Fictions あなたが知らない科学の真実 スタンフォード監獄実験はイカサマだった! 権威ある心理学研究の100件のうち、再現に成功したのはたったの39%!? 科学の信頼性を根底から揺るがす「再現性の危機」に迫る真実の書、日本上陸! 科学における不正・怠慢・バイアス・誇張が起きる仕組みを多数の実例とともに解説。既存の本で知ったウンチクを得意げに語る人に読ませたい、真実の書。 バックナンバー一覧 「すべての科学研究は真実である」と考えるのは、あまりに無邪気だ――。 科学の「再現性の危機」をご存じだろうか。心理学、
A digital display showing the temperature at 45C outside a pharmacy in Sardinia, Italy, in July 2023. Photographer: Francesca Volpi/Bloomberg 今年は暑くなるだろう。とても暑くなるだろう。2023年を上回り観測史上最も暑い年になるかもしれないと既に予測する専門家もいるほどだ。 世界平均気温、23年は観測史上最も暑い年に-国連が年末待たずに宣言 気候変動が主な理由であることは言うまでもない。化石燃料の燃焼によって大気中の温室効果ガスが増加し、世界の平均気温は上昇しつつある。23年の平均気温は産業革命前と比べ約1.5度上昇したが、早い段階での予測では今年も1.3-1.6度の上昇が見込まれている。 科学者らの予想の一段の根拠となっているのがエルニーニョ現象だ
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あの時代になぜそんな技術が!? ピラミッドやストーンヘンジに兵馬俑、三内丸山遺跡や五重塔に隠された、現代人もびっくりの「驚異のウルトラテクノロジー」はなぜ、どのように可能だったのか? 現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者・志村史夫さんによる、ブルーバックスを代表するロング&ベストセラー「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズの最新刊、『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』と『古代世界の超技術〈改訂新版〉』が同時刊行されます。 それを記念して、残念ながら新刊には収録できなかったエピソードを短期集中連載でお届けします。第1回の主役は、古代ギリシャを代表するあの偉大な科学者です! 科学と技術を結びつけた最初の人物 古代ギリシャの科学と技術は、アルキメデス(前287〜前212)抜きには語れない。 アルキメデスは、イタリア南端のシチリア島南東部に位置した古代ギリシャの都市国家の一つ、シラクサ(シ
ことしのノーベル化学賞の受賞者に、「量子ドット」と呼ばれる、1ミリの100万分の1という「ナノ」サイズの極めて微細な結晶を発見するなどして、ナノテクノロジーの発展につながる基礎を築いたアメリカの大学の研究者など3人が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は、日本時間の4日午後7時前、ことしのノーベル化学賞の受賞者を発表しました。 受賞が決まったのは、 ▽アメリカのマサチューセッツ工科大学のムンジ・バウェンディ教授、 ▽アメリカのコロンビア大学のルイス・ブルース教授、 ▽旧ソビエト出身のアレクセイ・エキモフ氏の3人です。 エキモフ氏とブルース教授は1980年代にそれぞれ別の方法で、同じ化合物でも1ミリの100万分の1という「ナノ」サイズの結晶になると、わずかな大きさの違いで、発する光の色が変わることを発見しました。 そして、バウェンディ教授は1990年代、発
ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者に新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発で大きな貢献をしたハンガリー出身で、アメリカの大学の研究者カタリン・カリコ氏ら2人が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は日本時間の午後7時前に記者会見し、ことしのノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をした ▽ハンガリー出身で、アメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏と ▽同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の2人を選んだと発表しました。 カリコ氏らは人工的に合成した遺伝物質のメッセンジャーRNA=mRNAをワクチンとして使うための基礎となる方法を開発しました。mRNAにはたんぱく質を作るための設計図にあたる情報が含まれています。 これを人工的に設計し、狙ったたんぱく質が作られるようにして体内で機能
(CNN) 今から約2億5000万年後、新たな「超大陸」の形成に伴って人類をはじめとする哺乳類は地球上から姿を消す可能性がある。研究者らがこのほど、そのような予測を発表した。 英ブリストル大学の科学者らが、スーパーコンピューターによる遠い未来の気候モデルを初めて活用。約2億5000万年の間に各大陸が1つの超大陸「パンゲア・ウルティマ」を形成した後、異常気象がどのように激化するのかを予測した。 その結果、超大陸は極めて高温で乾燥が激しく、人類や他の哺乳類が事実上暮らせない環境になることが分かった。人類と他の哺乳類は、過度の高温下で長期間耐えられるような進化を遂げていない。 研究では超大陸の気温や風雨、湿度の傾向をシミュレーションし、構造プレートの動きと海洋科学、生物学のモデルを駆使して二酸化炭素のレベルを計算した。 それによれば、約2億5000万年後の地球はパンゲア・ウルティマの形成で火山の
幻の淡水魚・イトウの生息状況を調査。新技術・環境DNA調査が生物多様性の未来を拓く 助成期間:2016年4月〜2019年3月 採択テーマ:環境DNA分析を用いた絶滅危惧種イトウの遺伝的多様性・分布・生態系同時評価手法の開発 「イトウ」という名前の淡水魚をご存知でしょうか。かつては北海道〜東北北部に生息していましたが、近年見られるのは北海道のみとなった絶滅危惧種の魚です。こうした希少種は、どこにどれだけ生息しているのか、その実態を知ることが非常に難しく、生態学における大きな課題となってきました。北海道大学の荒木仁志教授は、この課題を「環境DNA」技術で解決できるのではないかと考え、イトウの調査を実施。本研究を通じて、環境DNAの調査や分析の大きな可能性が見えてきたと語ります。 北海道大学 荒木仁志教授 サケの仲間の「イトウ」は、体長が1〜2mにもなる日本最大の淡水魚。環境省のレッドリストでは
「月は有明の、東(ひんがし)の山ぎはにほそくて出づるほど、いとあはれなり」 最も親しまれる古典の一つ、清少納言「枕草子」の一節だ。夜明け、新月の前の細く欠けた月が東の山際から昇ってくるが、やがて空が明るくなり見えなくなることの風情が感じられる。月は古来、日本人の感性を磨いており、月を題材にした文学、ことわざなどは数知れない。そして現代。月は日本人が技術を磨く舞台となり、小さな機体が向かおうとしている。高精度の月面着陸に挑む日本の実証機「スリム」だ。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター(鹿児島)から26日、大型ロケット「H2A」で打ち上げられる。これまで各国の月面着陸位置の誤差が1キロ以上だったのに対し、独自技術で100メートル級を目指す。目的地にピンポイントに着陸できるようにすることで、いわば“行ける月面から、行きたい月面へ”と、探査技術を飛躍させる狙いがある。小型軽量化も
意識とはなにか。なぜに、数千年もの長きにわたり、哲学者や科学者の間で喧々諤々の議論が繰り広げられているのか。なぜに、現代科学の最後のフロンティアと評されるのか。 同業の神経科学者の間にも、「意識は定義すらされていない」との誤解が蔓延する嘆かわしい現状があるが、意識は紛れもなく定義されている。わかっていないのは、その意識がなぜに脳に宿るかである。 そこで、この場を借りて、哲学者トマス・ネーゲルによる意識の定義“Something that it is like to be”を皮切りに、意識とその深淵なる謎について、これまでわたしが培ってきたものすべてを出し切って説明したい。 本文を読解する短い時間のなかで“悟り(意識の定義の理解とその謎の実感)”を開くことができるか、ぜひ挑戦してみてほしい。先人たちによる幾多の入門書がその指南に失敗してきたなか、大多数の人を導くことができたなら、著者冥利に尽
タバコを土に埋めて1年かけて様子を観察したタイムラプスが、YouTubeで約10万2000件のいいねを集めるほど注目されています。タバコが分解される過程や、謎の植物が生えてくる予想外の展開など、とても興味深い動画です。 タバコを土に埋めて1年間観察 実験動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Photo Owl Time Lapse(@PhotoOwl)」。観察は1年間かけて実施され、タバコが土の中で分解されていく様子がはっきりと記録されています。 埋められたタバコは、12日を過ぎたあたりから白くカビのようなものが発生。約100日後から土の中に緑色のコケのようなものが生え始め、ビンの側面を覆っていきます。コケのようなものは200日後、250日後、300日後と緑色から茶色へ変化していきます。 コケのようなもので覆われていきました そして1年後、ビンを開けると中から取り出されたのは、タバ
人間はこれまでに地球上のさまざまな場所を探索してきましたが、依然として探索できていない場所も残されており、未発見の生物も数多く存在していると考えられています。新たに、海洋探査を行う非営利財団のシュミット海洋研究所が行った東太平洋の海底探査で、地熱で熱せられた水が噴出する「熱水噴出孔」の下に未知の生態系が広がっていることが判明しました。 Scientists Discover New Ecosystem Underneath Hydrothermal Vents - Schmidt Ocean Institute https://schmidtocean.org/scientists-discover-new-ecosystem-underneath-hydrothermal-vents/ Life Has Been Found Beneath Hydrothermal Vents For
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