eとπは超越数である 数学者のカントール(G. Cantor 1845~1918)が集合論を発表した19 世紀末は、古典的な数学と現代数学とがせめぎ合っていた時代でした。 カントール(1845~1918) ドイツの数学者。クロネッカー、ワイエルシュトラスなどの当時最高の数学者から数学を学ぶ。デデキントとの議論を通して集合論を完成していくが、集合論が革命的発見であったために、多くの数学者の激烈な批判に晒された。彼は精神を病み、精神科病院で生涯の幕を閉じた gettyimages カントールの関心は三角級数に向かっていたようですが、じつは19 世紀末までに決着がついていた大問題に「特別な数の超越性の問題」がありました。 これは円周率πと自然対数の底(てい)eについての問題です。 代数的数、そして「超越数」の定義って? われわれは、ある種の数が代数方程式の解として得られることを知っています。たと