2001年 59分 現代科学技術の最先端に位置する半導体や核エネルギー、遺伝子、そして宇宙の創生まで、ここで取上げる量子論なくして進歩はありませんでした。20世紀初頭にアインシュタインの相対性理論と時を同じくして生まれた量子論は、現代物理学の2大理論の一つとして、物質の究極の微小構成要素である素粒子の仕組みを解明しようとするばかりか、この世の存在の不可思議を顕わにしたともいえます。それまでの常識を覆してはばからない量子論は、確かに取っつきにくく難しい理論ですが、それを検証しようとする世界は途方もなく面白い世界です。この番組では、現実がミステリアスなもので満ち満ちていることを、わかりやすく解説し、多くの人に最先端物理に興味を持っていただきたいと考えています。アインシュタインとボーアという天才物理学者の討論を皮切りに、「シュレーディンガーの猫」「月は我々が見ていないときには存在しないのか?