尖閣諸島問題で日中関係は緊張状態が続いたが、反日デモの嵐が吹き荒れた昨年とは変わって、中国のネット世論の大半は冷静。中国の“ネット右翼”こと「憤青」を「中国ネットの反応」として取り上げる報道には注意したいところだ。中国事情に詳しい山谷氏によるリポート。 反日デモから1年。今に至るまで、中国からの艦船や飛行機が尖閣諸島にやってくる。日本発のニュースを見る限りでは、この動きの背景にネット世論があるように一部で報じられることもある。中国のポータルサイトでは尖閣諸島ネタが絶えることなく報道されていた感があるが、実際のところ、中国のネット世論はこの1年間でどう変わったのか。さまざまな角度から調べてみたが、どうも中国人にとっては「ネタ切れ」とも、「それどころではない」ともいえる状況のようだ。 関心が薄れた?尖閣諸島問題 中国での検索数シェアで72.1%を占める百度(Baidu)が公開しているGoogl