またの名を「PSI九段下ニセ科学研究所」とか「PSI九段下総研」とか 『ポピュラーサイエンス日本版』から『家電批評』『MONOQLO』と渡り歩く「ニセ科学研究所」のBLOG 先日、カアチャンがこんな話を教えてくれた。 「カマキリは、雪に埋もれない高さに卵を産みつける」という俗説の真偽を検証した人がいる。無数のカマキリの卵の、産みつけられた場所を調べる膨大な研究。 さらに理由として言われる「雪に埋もれると卵が死ぬから」ということの真偽も調べた。結局、卵は水に浸けてもふ化率は変わらない。それを調べるために、卵を採取して水に浸けることまでやってて、感心した。 ものすごい手間がかかってると思う。大学の先生が、学生さんを動員でもしたのかなあ。とかなんとか。ことの真偽がどうだったのかよりも、それは素晴らしい研究だと思ってググった。が、そしたらなんだか変なことに。 ■「カマキリは積雪量を予知している」?
「誰も信じてくれなかったことが、何よりも大変だった」。従来の常識を打ち破る革新的な万能細胞「STAP細胞」を開発した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)は、成功までの道のりをこう振り返った。 STAP細胞が打ち破った常識は「動物細胞でも外的刺激で初期化した」「あまりに簡単すぎる技術で実現」など数多い。学位を取得して2年目の若き女性研究者が挙げた成果というのも、その一つだ。 これほど常識破りだったため、昨年春、世界的に権威ある英科学誌ネイチャーに投稿した際は、「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄していると酷評され、掲載を却下された」。 だが、「STAP細胞は必ず人の役に立つ技術だ」との信念を貫いて膨大なデータを集め、今回は掲載にこぎつけた。「何度もやめようと思ったけれど、あと1日だけ頑張ろうと続けてきて、いつの間にか今日に
酸などのストレスを与えることで細胞が初期化されるという、けっこう衝撃的な研究成果が理化学研究所らのグループにより発表された。 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見: 理研プレスリリース 「間違い」と言われ泣いた 新型万能細胞を開発した30歳女性研究者: 産經新聞 Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency: Nature Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency: Nature Acid bath offers easy path to stem cells: Nature ・背景 我々の体は色々な種類の細胞でできている。筋細胞や神経細胞や血液細胞とい
天然記念物で絶滅危惧種のミヤコタナゴを繁殖させた男性らが書類送検された件で、「飼育禁止だとしてもひどい」「そのノウハウを活かせないのか」等の反応が流れていたが、実はそういう問題ではないらしい。識者っぽい方々のtweetを拾ってみた。 ・報道記事を探してたら、なかに〈文化庁の職員は「どうやって育てたのか知りたい」と話しているという〉等の記述があるものもあった(下記:共同発、産経系の記事やニュース番組)。こうした報道は、誤解を広める一助になってしまったのかもしれない。 希少淡水魚「増えすぎた」 譲り受け容疑で書類送検 でも、どうやって?(MSN産経フォト) 続きを読む
ニュース・フォーカス視力失った人に光もたらす「人工網膜」 世界で開発続々(2018/12/3) 視力をほとんど失った人に「光」を届ける――。そんな医療機器の開発が本格化している。すでに米国では承認されたものがあり、日本のチームも新た…[続きを読む] コンドームの達人、本音の性教育 「性」から「生」問う[ニュース・フォーカス](2018/12/3) 放影研の被爆2世調査、受診率向上が課題 背景に高齢化[ニュース・フォーカス](2018/12/3) 札幌の地下鉄・市電が4月から割り引き 精神障害者向け[ニュース・フォーカス](2018/12/3) MMRワクチン騒動は、不正論文だけの問題ではない[内科医・酒井健司の医心電信](2018/12/3) 脳腫瘍の子へ「元気玉」 世界のエール、ボールに込めて[ニュース・フォーカス](2018/12/2) 治療後も続く小児がんのフォロー 成長に
ブログはサブ・サハラ・アフリカ(訳注:アフリカ(島嶼部を含む)のうちサハラ砂漠より南の地域)の日常生活で不可欠のものとなった。しかし、同地域における科学分野のブログは今も後れを取っている。アフリカ科学界の情報共有化の風土を醸成しようと、さまざまな取組が行われてきたものの、今もって科学分野に関するブログは極めて少ない。特に研究分野においてその傾向は顕著である。 一般市民の関心が薄いからか? このように科学分野のブログが少ない理由は、アフリカ大陸における科学分野の研究の発展が他国と比べ遅れていることと関連していると考えられる。それゆえ、更なる研究の必要性が広く認識されている。B. リュエルは、自身のブログ[fr]で下記のように言っている。 Le niveau de developpement atteint par l’Asie du Sud-Est devrait pousser les A
先日、Webで公開している「折り紙研究ノート」で、平織りに関する解説を公開しました。 (この内容は日本折紙学会の研究会でもちょっと紹介したいと検討中。日本図学会の連載記事でも紹介される予定です。) ↑こんな感じで、正方形などの正多角形を規則的に並べることで、ねじり折り要素をタイリングすることができます。 解説の中では、Robert J. Lang氏と Alex Bateman 氏の研究によって、正多角形でないタイルであっても、「縮小と回転」で平坦に折りたたむことができるケースがあることが示されていること、そして、ボロノイタイリングが、その条件を満たすということを紹介しました。 下の図のように、適当に作られたボロノイ図でも、ボロノイ領域を縮小・回転させることで、平坦折りできる展開図になります。不思議。 これまでに、驚くほど見事な平織り作品を数多く創作してきた Eric Gjerde 氏も、ボ
皆さんは「ニセ科学」って聞いたことありますか? その論理過程に飛躍があったり誤魔化しがあったりするのに、科学っぽい体裁や理屈を整えて、いかにも科学的根拠に基づくしっかりとした発見や発明かのように主張する理論や製品を指します。 「□□でガンが治る! ◯◯大学の△△博士が学会で発表!」とか、「最新科学で判明!△△のパワーでお肌が若返る」とか、「◯◯は身体に良い/悪い」とか、「△△で放射線が除去できる」など、色んなパターンがありますが、特に健康系の話に多いようです。有名な血液型性格判断もその代表例ですね。 それらの話はちょっと聞いてみれば、バイアス(偏見)たっぷりの統計が使われていたり、実験結果の数値の解釈が結果ありきで恣意的だったり、大事な情報や前提条件を隠していたりと、多くの場合、およそ暴論あるいは完成度の低いものです。真偽を決めるのを置いておいても、少なくとも疑問点は山ほど出てくるので、疑
◆ふなばしこんな会社 ウイルス・菌・臭いを分解除去 クリーンな空間づくりで全国展開を目指す 除菌消臭液剤・噴霧器を開発・販売している住環境テクノロジージャパン株式会社。代表の松本さんは以前産廃処理など環境関係の仕事をしており、個人的にも「ニオイ」というものに敏感だったため、消臭などには興味が深かったという。香りづけで対策をするものが多い「ニオイ」というものに対し、そのもの自体を断ち切ることはできないか?という思いから、平成18年に同社を設立、除菌消臭材の開発に踏み切った。 同社開発の除菌消臭剤「フラッシュキラー」は、消毒などに使用される二酸化塩素を主成分としており、菌やウイルス、臭いを酸化分解。30秒で菌は1/1000になり、5分で検出できない程まで菌を不活化する。介護施設でノロウイルスが蔓延した際に使用したところ、終息に至った報告もあるという。 また、低コストで据置型の噴霧器が熱望され、
電気メッキ業「黒坂鍍金工業所」(本社・東京都大田区)は26日、岩手県花巻市二枚橋の花巻工場のタンクから、毒性が強いシアン化合物が含まれる廃液5~6トンが流出したと発表した。同社によると、ほとんどは雪に付着し、同社は大半を回収したとしている。 同社によると、漏れ出たシアン廃液は、ニッケルメッキの剥離液の廃液。剥離液は劇物の青酸ナトリウムを10%含んでおり、廃液1リットルは25人分の致死量にあたり、単純計算で約12万5000人分に相当する廃液が流出したことになるという。25日午前、除雪作業中の業者が、タンクのバルブに接触。破損部分から廃液が外に漏れ出した。 市が25日に周辺2か所で行った検査で敷地外にある集水マスの水から、水質汚濁防止法の排水基準の140倍にあたる1リットル当たり140ミリ・グラムのシアン化合物を検出。26日の簡易検査でも、集水マスから水が流れ込む貯水池などへの流出を確認した。
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