スマートフォンの普及やSNSの発達で、すぐに誰かと繋がることができるのは当たり前の世の中になりました。アニメ・特撮研究家で明治大学客員教授の氷川竜介さんは、まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、氷川さんの記事の中で、前回の『「アニメに描かれた未来」を16年前に考察。何が実現していたか?』という記事に続き、35年前に放送されたアニメ「超時空要塞マクロス」を題材に、「アニメの描いた未来」と「現実の未来」のギャップについて数回に分けて紹介しています。今回は「通信」をテーマに、この原稿が書かれた2002年時点と1980年代との「コミュニケーションの価値」の違いに着目。放送当時に比べ、私たちのコミュニケーション価値は上がったのでしょうか? ※以下は2002年に執筆された原稿です。 《前説》 「2002」は上から読んでも下から読んでも「2002」。この前そんな年はいつかと考えたら割と近くて1