タグ

ブックマーク / brevis.exblog.jp (5)

  • 契約音痴は、まだ続いている | タイム・コンサルタントの日誌から

    10年ほど前のことになるが、プロジェクトマネジメント学会に呼ばれて「トワイライト・サロン」で講演を行ったことがある。テーマは「海外プロジェクトの共同遂行におけるリスク要因」で、海外の企業と組んで共同でプロジェクトを進める際に、どんなリスクが考えうるかと言う話だった。共同で組む場合、ジョイント・ベンチャーや、コンソーシアムなどいくつかの契約上のパターンがある。また、スコープをどう分担するかも問題だ。これらを考えた上で、最適なフォーメーションをデザインする必要がある。わたしは同僚のAさんと一緒に、来場者の前でこうした問題についての考え方をお話しした。 講演の後質疑応答の時間になって、幾人かの方が質問に立った。ところで、PM学会の参加者は昔も今も、ほとんどがIT業界の人たちである。話題も、IT開発系プロジェクトがなぜかデフォルトになってしまう。その中の1つは、プロジェクトがスタートしたしばらく後

    契約音痴は、まだ続いている | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 最適解を組み合わせても、良い生産システムは作れない | タイム・コンサルタントの日誌から

    先週の7月20日に「生産革新フォーラム」で行った講演『上手な工場見学の見方・歩き方 〜エンジニアリング会社の視点から〜』には、幸い大勢の方が来場され、このテーマに対する関心の高さをうかがうことができた。そして同時に、「工場設計」という重要な仕事に関する、世間での情報源の少なさも、あらためて再認識することになった。工場づくりのポイントを学びたいと思っても、世の中には殆ど教科書・参考書の類いがないのだ。 たとえば、前回も書いたとおり、機械組立加工系の工場レイアウトには、やっかいな典型的問題がある。それは上下動線の錯綜と分断の問題である。「材料受入→部品加工→組立→検査→梱包出荷」という工程の順序のうち、前半の部品加工はしばしば大型で重い機械設備が必要になり、後半の組立検査は人手中心の作業である。だから、敷地の制約で二階建て以上の工場を計画する場合、重い機械を要する部品加工工程を1階におき、組立

    最適解を組み合わせても、良い生産システムは作れない | タイム・コンサルタントの日誌から
    midnightseminar
    midnightseminar 2016/07/26
    例は面白いが言ってることはふつうだ
  • なぜなぜ分析は、危険だ | タイム・コンサルタントの日誌から

    「なぜなぜ分析」は、品質管理や労働安全管理などの分野で、よく用いられる手法だ。発生した問題事象の根原因を探るために、「なぜ?」「なぜ?」とくりかえして掘り下げていく。この問いかけを“5回はくりかえせ”と、よく指導しているため、別名「なぜなぜ5回」とも呼ばれる。元々、トヨタが発祥の地であり、トヨタ生産方式の普及とともに、他の業界や分野でも使われるようになった。 図は、トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏の著書から一例をとって、図示したものだ。工場内のある生産機械が故障してとまったとき、「なぜ機械は止まったか?」の問いに、「オーバーロードがかかって、ヒューズが切れたからだ」と答えただけでは、じゃあヒューズを交換して再起動すればいい、という答えしか出てこない。 しかし、なぜオーバーロードがかかったのか?→ (2)軸受部の潤滑が十分でないからだ、とほりさげ、 さらに (3)潤滑ポンプが十分組

    なぜなぜ分析は、危険だ | タイム・コンサルタントの日誌から
    midnightseminar
    midnightseminar 2014/04/27
    いかにもコンサルって感じの「もっともらしいけど役に立たないツッコミ」だな。このレベルの「危険さ」は、どこの組織にも、分かってる人と分かってない人の両方がいるので、コンサル様の御意見を賜るまでもない。
  • 競争入札における見積精度とコスト超過のこまった関係 | タイム・コンサルタントの日誌から

    プロジェクト入札における見積リスクと最適応札価格について」というタイトルの講演発表を、日経営工学会の春季大会で行った。学会だったので聴きに来られる方が限られていたため、ここにそのエッセンスを(数式はのぞいて)採録することにする。 ご存じのとおり、わたしが勤務するエンジニアリング業界では、ほとんどのプロジェクトが競争入札で決まる。エンジ業界に限らず、建設業界やSI(システムインテグレーション)業界などのプロジェクトも、競争入札を実施することが多い。発注者側は基仕様書とITB(Invitation to Bid)あるいはRFP(Request for Proposal)を用意し、応札者に配付する。応札側は、仕様書にもとづいて見積作業を行い、応札価格を決める。 入札だから、技術要件で失格にならない限り、原則として最低価格の提示者が受注できる。しかし、見積精度には限界があり、かつ実行時にコス

    競争入札における見積精度とコスト超過のこまった関係 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 安全在庫とは何か | タイム・コンサルタントの日誌から

    企業のもつ在庫は、引当先の決まっているフロー在庫と、引当先が未定のストック在庫とに大別できる。ストック在庫は一種の「時間の缶詰め」であり、生産リードタイムを短縮するために見込みで調達ないし生産した結果として生じるものである。さらにこれは、意図してもつ在庫と、偶発在庫(『できちゃった在庫』)に区分できる。 意図的にもつストック在庫は、さらにその意図を分析すると、中期的な計画に沿った計画在庫(たとえば季節的な作りだめや定期補修対応のための作りだめ)と、変動を吸収するためのバッファー在庫に分けることができる。いわゆる安全在庫とは、この意図的な短期バッファー在庫を指す言葉である。 在庫-┬フロー在庫(引当先の決まっている在庫・滞留) └ストック在庫-┬偶発在庫 └意図的在庫-┬中期計画在庫 └短期バッファー在庫(安全在庫) JISでは安全在庫を、「需要変動または補充期間の不確実性を吸収するために必

    安全在庫とは何か | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 1