「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」 美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉です。 江戸時代の滑稽本・洒落本の中にあるようですが、詳細は不明のようです。 芍薬(しゃくやく)は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせます。すらっとした美しい女性をたとえています。 牡丹(ボタン)は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、まるで美しい女性が座っているかのように見えるさまを表現しています。 百合(ユリ)は風を受けて揺れるさまから、女性が優美に歩く姿のようだと比喩しています。 ジェンダーフリーとか言われる昨今、こんな女性への表現も批判されかねない時代になりましたね。世知辛いですね。 それはさておき、この言葉は実は元来漢方薬の生薬の用い方を例えたものなのです。 「立てば芍薬」の「立てば」は、イライラと気の立っている状態を示しているようです。 このような時に、鎮痛・鎮痙作用